ウオッカ弾けた! 完全復活! ダービー以来1年ぶり美酒=安田記念
ウオッカ復活V! 昨年のダービー以来約1年ぶりの勝利を安田記念で飾り、アジア最強マイル王に 【スポーツナビ】
2着には先行2番手から粘った5番人気の香港馬アルマダ(セン7=J.サイズ厩舎)、3着には馬群を割って伸びてきた福永祐一騎乗の9番人気エイシンドーバー(牡6=小崎厩舎)が突っ込んだ。一方、1番人気に支持されたスーパーホーネット(牡5=矢作厩舎)は末脚不発で8着敗戦。マイル部門で現在世界最高の国際レーティング122をマークしている香港のグッドババ(セン6=A.シュッツ厩舎)は17着と大敗した。
待っていた復活V、ウイニングランに万雷の拍手
ファンの大歓声に、左手を上げて応える岩田 【スポーツナビ】
「さすが、ダービー馬だなと思いました。ダービーの直線で使った33秒の脚を体験できたのが、すごくうれしいですね。直線の感触は、“バキューン!”でした(笑)」
“天然系”の岩田らしい表現でウオッカのラストの脚をこう表現すると、ニッコリと満面の笑顔。この“バキューン!”という表現が不思議なほどしっくりくるくらい、ウオッカがこの日爆発させた破壊力は、1頭、図抜けていた。
狙った最内好位、ラストの脚は「すごい体験」
最内を豪快に突き抜け、香港のアルマダに3馬身半差をつけて大勝! 【スポーツナビ】
「きのう、きょうのレースに乗った感じで、インは見た目よりも芝が硬かったし、内しか取る気がなかった。3枠5番だったし、あのポジションは早くから決めていましたね。スタートがいい馬だと聞いていたので、馬なりであの位置を取れると思っていました」
いい位置で、本当に気持ち良く走れたと思います、と課題の折り合いもバッチリ。絶好の手応えのまま直線で追い出されると、解き放たれた弾丸のように最内を一気に突き抜ける。すぐ前を行く国際GI2着のアルマダに抵抗さえ許さず、瞬く間に3馬身置き去りにした。
「残り200メートルで脚色も鈍らなかったですし、抜け出す時の速さは他の馬ではない体感速度でした。この時点で、もうこの馬以上の脚を使う馬はいないだろうと思いました。これほど気持ちいい風を浴びたのは、アドマイヤムーン以来でしたね。すごい体験をさせてもらいました」
ラスト1ハロンを切って、勝利を確信した鞍上。激しい2着争いなど別世界のごとく、3馬身半もの差をつけて悠々と完全復活のゴールへと飛び込んだ。この着差は、過去10年の安田記念を振り返っても最大である。