松田が競泳の北京五輪代表第1号 北島は首位で決勝へ=選手コメント

スポーツナビ
 北京五輪の代表選手選考会を兼ねた競泳の日本選手権が15日、東京辰巳国際水泳場で開幕し、男子400m自由形決勝で松田丈志(ミズノ)が自己の持つ日本記録に0秒08に迫る3分47秒36のタイムで優勝。日本水泳連盟の設定した派遣標準記録を突破し、北京五輪代表第1号となった。女子400m個人メドレー決勝では、1位の春口沙緒里(大野城SC)と2位の藤野舞子(FBインター)がそろって派遣標準記録を破り、代表入りを決めた。
 女子400m自由形、男子個人メドレー決勝では、それぞれ柴田亜衣(チームアリーナ)、森隆弘(アカデミ長崎)が優勝したが、標準記録を上回ることはできなかった。

 そのほか、男子100m平泳ぎの準決勝に出場した北島康介(日本コカ・コーラ)は、自己の日本記録まで0秒13に迫る59秒66を出し、16日の決勝へ首位通過を果たした。女子100mバタフライ準決勝では、土肥亜也子(KONAMI)が58秒59で日本新記録を樹立。男子100m背泳ぎの準決勝で54秒48を出した森田智己(セントラルスポーツ)とともに、1位で決勝に進んだ。

 北京五輪代表は派遣標準記録を突破した上で、2位以内に入った選手を選出。代表は21日に正式発表される。

 以下は、上位選手の準決勝・決勝レース後のコメント。

【北京五輪出場決定選手】

■松田丈志(ミズノ) 男子400m自由形 決勝1位
 五輪出場が決まったのでその点は満足ですが、日本記録を狙っていたので、そこは残念です。自己ベストを出せると思ってたので。すごくいい練習ができていて、不安なく(レースに)挑めました。自由形は記録を上げないと。いつまでも日本の自由形は弱いと言われているのは情けないので、もっと速く泳げるように努力していきたいです。コーチも僕も泳ぐのを楽しみにしていて、絶対にいけると思っていました。
 200mバタフライに重点を置くようになって、筋力トレーニングを多くして前半のスピードアップに取り組んでいます。その効果か、フリー(自由形)でも良くなりました。本番に向けては、前半にいい泳ぎができました。前半はセーブしている気持ちだったので、(それでも前半が良かったことは)かなりスピードがついてきていると感じました。200mバタフライではスピードがついていることが自信になるけれど、400m自由形ではそれで前半にいっちゃって後半に失速しないように気をつけていました。

■春口沙織里(大野城SC) 女子400m個人メドレー 決勝1位
 黄色いライン(派遣標準記録のライン)が見えたので、切れたかなと思いました。予選より速く泳げたので、良かったです。前半、積極的に入れたと思います。最初の半分は世界と戦えると思っているので。北京五輪までのトレーニングが楽しみです。まだ背泳ぎも伸びると思うし、平泳ぎも可能性がある。北京でメダル争いするには4分32秒くらいですか。米国で泳いでいて、ケイティ・ホフがすごく速いので、彼女についていけるように最初の200mはリードする気持ちでいって、勝負できるように頑張ります。
(この喜びを)兄弟や家族、日本や米国の友達、ボーイフレンドに伝えたいです。米国で泳いで、いろいろあったけれど、その努力が報われて良かったです。いい意味で競技選手として進化中だと思います。今年はこれ以上ないくらい練習を頑張りました。朝と昼と毎日やって、これは(タイムを)出すしかないでしょうという感じでした。

■藤野舞子(FBインター) 女子400m個人メドレー 決勝2位
 4年前の苦しい記憶があって、不安だったんですけれど、五輪が内定して良かったです。遊ばずに練習をやってきた努力は裏切らないと思って頑張りました。両親と3年前から見てくれているコーチに感謝したいです。途中、(派遣標準タイムを)切れないかもと思って、最後の25mも苦しかったので、(ボードの)「五輪決定」を見てうれしかったです。今後はバタフライと背泳ぎの練習をして、くらいついていってメダルを取れたらいいと思います。

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