コラム〜水上の若きサムライたち〜

夫婦二人三脚でブレイクへ! 中田竜太(前編)

中田竜太(なかだ りゅうた)選手

2014年5月1日更新 文:黒須田守(BOATBoy) 写真:中尾茂幸(BOATBoy)

浮き沈みは激しいが・・・

艇界きっての童顔!
艇界きっての童顔!

 ボートレース界には、“夫婦レーサー”は意外と多い。お互いにボートレーサーとして出会い、人生の伴侶として絆を結ぶ。ある意味“職場結婚”なので、決して珍しい現象ではないのだろうが、ことプロスポーツに限定して見渡してみれば、ボートレース界には特に多いと言っていいのではないか。
 これは、男子と女子が同じフィールドで戦うという、ボートレース独特の競技体系によるところも大きいだろう。たとえばプロゴルフの場合、男子と女子はまったく違うトーナメントを戦う。もちろんツアーも別々だ。現場で顔を合わせる機会は、それほど多いわけではない。だが、ボートレースの場合、男女混合戦は頻繁に行なわれている。最近では女子限定レースが数多く組まれるようになってはいるが、同時に男女W優勝戦(男女半数ずつが出場し、それぞれに優勝を争うシリーズ)も増えているし、SGやGIに女子選手が出場する機会も増加しているので、レースの現場で男子選手と女子選手が顔を合わせる機会は非常に多い。そういった競技の性質上、オフの日にレース場で行なわれる若手選手の練習も男女合同で行なわれる。レーサーたちは男女関係なく、ともに切磋琢磨し、ともに戦い続けているわけである。
 だから、ボートレーサー同士のカップルをあげればキリがないほどであって、そのすべてを紹介するだけで当欄は埋め尽くされるだろう。10年12月に艇界史上最高のビッグカップル誕生と話題になった山崎智也&横西奏恵(引退)、昨年の賞金女王決定戦覇者である平山智加と福田雅一などが最近の強豪夫婦レーサーだろうか。前者はSGでも夫婦対決が実現しており、後者は今後、SGでも肩を並べる姿が見られる可能性がある。
 将来的には、この2人も大きな舞台でそろって名を連ねる日が来ることを期待できるだろう。中田竜太&浜田亜理沙。前回“埼玉がアツい!”と埼玉支部の若手たちが充実一途と紹介したが、やはり埼玉支部に所属する有望若手レーサーのカップルが、この二人だ。ともに「地区スター候補選手」にも選出されているこの二人、特に記念戦線でも戦うようになった夫の中田竜太からは、注目せずにはいられない。

レースでは果敢な攻め!
レースでは果敢な攻め!

 中田竜太は08年に第104期生としてやまと学校に入所。1年間の厳しい訓練を経て、09年5月に地元の戸田でデビューしている。デビュー5戦目で嬉しい初1着。SGでも活躍する中岡正彦らを破っての華々しい勝利だった。
 ただし、最初から順風満帆だったというわけではない。2勝目をあげるまでには、時間を要しているのだ。ボートレースでは半年ごとに級別の入れ替えが行なわれ、その審査期間も半年間となっているが、中田はデビューして最初の級別審査期間で、結局デビュー5戦目の1勝しかあげられなかった。デビュー2カ月目にフライングを切ってしまったのも大きかったか、期間勝率は2.38に留まっており、デビュー2期目もB2級に据え置きとなってしまっている。
 こうした波の激しさは、その後も中田につきまとう。たとえば、10年1月の地元戸田での正月シリーズ。中田は初戦で1着を獲り、このシリーズにおいても、また2010年の年初においても、幸先のいいスタートを切っている。ところが、その次のレースでフライング。さらにシリーズ中盤には2レース連続で転覆を喫している。シリーズ全体で見れば、むしろ幸先の悪い2010年ファーストシリーズになってしまっているのだ。
 気風のいいレースを見せ、着実に進化していきながら、どこかでつまずいたりしてしまう。それもあってか、デビューしてしばらくは成績もなかなか思うようにはアップしていかなかった。
 それでも、デビュー3年目を迎える頃から、高いポテンシャルの片鱗が見られるようになってくる。初の予選突破は、11年1月の戸田正月シリーズ。1年前にはフライングと2つの転覆という苦い経験をしてしまった一戦で、中田はしっかりと成長を見せつけている。それからは予選突破も増えていき、8月の戸田お盆シリーズではついに初めての優勝戦進出。優勝はならなかったが、しっかりと未来への足掛かりを作った一戦と言えるだろう。・・・その次のシリーズの初戦で落水失格を喫しているのは、まあご愛嬌か(笑)。
 こうして浮き沈みはありながらも力を蓄えていった中田は、12年1月の新鋭王座決定戦に出場が決まる。失敗があっても腐らずに努力を続けた結果が、ついに出始めたのだ。(後編に続く・・・)5/15(木)更新予定

中田竜太
中田竜太 (なかだ りゅうた)選手プロフィール

登録番号4547。104期。支部・埼玉。出身・福島。1988年4月10日生まれ。A型。

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