連載:ドラフトで夢を叶えた選手たち

広島2位・宇草を覚醒させた「友達の一言」 プロでも全力疾走の信念は曲げない

瀬川ふみ子
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法政大での4年間で、常に前を向く姿勢を学んだ宇草。プロの世界へ向けて、抱負を語ってくれた 【撮影:スリーライト】

 法政大の宇草孔基は、10月17日に行われたドラフト会議で広島東洋カープから2位指名された。常総学院高では3年時、春のセンバツで1試合5盗塁(最多タイ)を記録するなど俊足で鳴らし、大学ではその武器をさらに磨いてきた。185センチの高身長ながら50メートルはプロでもトップクラスの5秒8。思い切りの良い打撃も魅力で、将来はトリプルスリーを狙えるスケールの大きい選手として期待される。そんな宇草は高校時代、U-18日本代表にも選ばれたが、大学ではなかなか試合に出られず、スタンドで応援する日も多かった。苦しかった日々をどう乗り越え、どんな気持ちでこの4年間を過ごしてきたのか、そしてプロでどんな選手になっていきたいかを聞いた。

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「プロ野球選手になるのは今しかなかった」

――ドラフト前の心境はどんな感じでしたか?

 楽しみという気持ちは正直なく、秋のリーグ戦では全然打てなかったので「かからないかも……」という不安な気持ちですね。もう1つ、小さい頃から「プロ野球選手を目指す」ことが日常だったので、指名される、指名されないに関わらず、その「プロ野球選手を目指す」日常が終わり、区切りがつくな、という感じでした。

――というのは、もし指名がなかった場合、もう「プロ野球選手を目指す」日常は終わりにする、と決めていたということですか?
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