西武・源田が強く意識する同期 僕らの世代は“山田哲人”世代!?

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昨年、新人ショートとしては史上初のフルイニング出場を果たし、新人王にも輝いた西武・源田。2年目を迎える今季は古巣・トヨタ自動車などで自主トレを行い、順調に調整を進めてきた 【写真=高塩隆】

山田哲人、西川遥輝、甲斐拓也、千賀滉大、有原航平、薮田和樹――近年、目覚ましい活躍を見せる選手が多くいる1992年世代。昨年、新人ショートとしては史上初のフルイニング出場を果たし、新人王にも輝いた埼玉西武・源田壮亮も同世代の一員だ。2年目の今季、さらなる飛躍を期す源田が92年世代を語った。

「みんなすごい」1992年世代

──「○○世代」と聞いて、思い浮かぶ世代はありますか?

 松坂大輔(中日)さんか、斎藤佑樹(北海道日本ハム)さん、ですね。「松坂世代」と言われ始めたころ、僕はまだ5〜6歳ぐらいだったと思いますが、それでもやはり、印象は強いです。

──松坂投手といえば、つい最近、中日への新加入が発表され、話題を集めました。同年代の現役選手が減っていく中で、「○○世代」の冠となっている世代の象徴選手が、あれだけの強いこだわりを持って奮闘している姿を見て、思うことはありますか?

 純粋に、長く野球を続けられている姿が、素晴らしいなと思います。本当にすごいですよね。

──先に名前の挙がった、いわゆる「松坂世代」「ハンカチ世代」も、それぞれ球界を代表する錚々たる顔ぶれがそろっていましたが、源田選手の世代も、昨今活躍が著しい選手が多数います。

 確かに。僕の代でいえば、大学のときは、(中村)奨吾(早稲田大/千葉ロッテ)が大学ナンバーワン内野手という存在で、やはりドラフト1位でプロに行きました。投手では、山崎(康晃、亜細亜大/横浜DeNA)や有原(航平、早稲田大/日本ハム)。高卒からプロに入った西川(遥輝、智弁和歌山高/日本ハム)もすごいし、甲斐(拓也、楊志館高/福岡ソフトバンク)も千賀(滉大、蒲郡高/ソフトバンク)も……みんなすごいです!

 有原といえば僕にとってはもう、雲の上というぐらいの存在。なので、大学の日本代表合宿で一緒に練習しているんですけど、すごい人過ぎるので、「もう忘れているだろうな」と思って、プロに入ってから見かけても、「ふ〜ん」って感じでスルーしていたんです。でも、あるときに、たまたま喋ったら、向こうも「俺のこと、絶対に忘れてるでしょ」と言ってきて、「いやいやいや、そっちこそ」みたいな(笑)。で、そこからは打ち解けました。

──それだけの名前が挙がった上で、お聞きします。源田選手がこの世代を名付けるとしたら、「誰世代」ですか?

 う〜ん……やっぱり、僕らの世代と言ったら“山田哲人”世代じゃないですかね。ただ、山田選手(東京ヤクルト)とはまだ全然面識はありません。

高校時代の甲斐は強打者の印象

──では、逆に、特に仲のいい選手はいらっしゃいますか?

 甲斐とは、高校も同じ大分なので、仲はいいです(源田は大分商高)。中学のとき、僕はチームは違いました。だけど、甲斐と一緒のチームだった選手が高校にいっぱいいたので、よく名前は出ていました。そのつながりもあり高校時代からお互いを知っています。

──甲斐選手も、昨季は本当に飛躍の1年でした。

 ソフトバンクであれだけやるなんて本当にすごいと思います。シーズン中も試合前などにちょいちょい挨拶をしたり、冷やかしみたいな感じで絡んできたりして、お互い楽しくやっています(笑)。

──高校時代にも対戦は?

 公式戦で、高校2年の夏と秋にありました。結果? 負け、負けでした。僕の中では“強打者”の印象。当時、めちゃくちゃホームランを打っていました。

──昨季は強肩ぶりも高く評価されていましたが、肩より強打者の印象ですか。

 そのときは、守備よりも打つほうのイメージが強かったです。でも、去年プロに入って対戦して、やっぱりほかの捕手とは肩の強さ、球の速さが違うので、より、きちんとスタートを切れたときじゃないと、盗塁を成功させるのは厳しいなというのはありました。

──だからこそ、逆に言うと、盗塁を決めたときはうれしさも大きいのでは?

 うれしいですね。でも、甲斐からは確か、2つか3つぐらいしか走っていません。それも、まともに走ったやつではなく、ワンバウンドの捕り損ねと、投手がサファテで、完全にノーマークだったときだけ。普通にまともに走ったときは刺されています。

──打席での、捕手・甲斐選手の印象は?

 小声でささやいてくるタイプ。打席に入ったら、「はい、初球打つバッター来たよー」とか、「どうせ初球打つんだろうな」と、ボソボソ言ってくる。厄介ですよね(笑)。もちろんシカトです!

──さらに、投手が抜群のコンビと言われている同級生・千賀投手のときは、なおさら厄介なのでは?

 すっごく嫌です! たぶん、去年、僕は千賀を打ってないと思います(8打数0安打4三振)。対戦して、あらためて「本当にすごい投手だな」と。千賀というと、一般的に『フォーク』というイメージがあると思います。僕も最初、そのイメージで入っていったのですが、150キロを超えるストレートもいいところに投げますし、で、フォークは本当に消えたので。高めの、甘いところから落ちてくるように見えたので、「抜けフォークだ!」と思って飛びついたら、ワンバウンドでキャッチャーが止めていて。「うぇ〜っ??」って、驚きでした。

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