中垣内監督「若さを露呈した大会」 グラチャンバレー ブラジル戦後の談話

スポーツナビ

藤井直伸(東レ)

セッターの藤井(3番)は、「アタッカーに打たせる能力が足りない」と課題を挙げた 【坂本清】

「アタッカーに打たせる能力が足りない」

 今日の試合は自分の力のなさを痛感した厳しい試合でした。このレベルになってくると、相手のミドルブロッカーは非常に能力が高い選手が多くて、相手が1枚も2枚も上手だったという感じです。サーブも非常に強いですし、パスが返ってこないシチュエーションも多いですが、まだまだアタッカーに打たせる能力が足りないと感じました。

 来年(18年)には世界選手権が開催されることもあり、それに伴って連戦も続くので、少しでもチーム層を厚くしたいという思いもあると思います。いろいろな選手を起用するのは大事なことだと思っています。

大竹壱青(中央大)

全日本での経験から、大竹はスパイクの通過点の重要さを学んだ 【坂本清】

「ブロックに対するスパイクの通過点を意識することが大事」

 今日の試合は出足からブラジルを意識しすぎてしまい、試合の入りは硬かったと思います。徐々に自分自身の硬さは取れましたが、入りの硬さは課題だと感じました。そこが違っていれば、もっと試合展開も相手に走られることなく、競ったものになったと思います。

 1、2セット目は自分の甘さが出ましたが、3セット目からは気持ちを整理して戦うことができました。それができれば、セットを取れるチャンスもあったと思います。1本1本の気持ちというのを、もっと出していきたいです。

 1年間という短い期間でしたが、全日本で貴重な経験をさせてもらいました。スパイクの通過点をもっと高くすればブロックをはじき飛ばすこともできますし、被ブロックも減ってくると思うので、ブロックに対してのスパイクの通過点を意識することが大事だと思います。

 ブロックを見ることができれば、コースに打つことができると実感できましたが、まだまだ甘いコースへいったり、低くなってしまうので、やってきたことを忘れずに意識して、軟打や相手との駆け引きをもっとやっていかなくてはいけないと思います。

小野寺太志(東海大)

普段はミドルながらサイドで起用された小野寺は、サーブレシーブを強化ポイントに挙げた 【坂本清】

「サイドを経験して得られたものがある」

 世界ランク1位のブラジルと戦うことができて、いい経験になりました。でも自分自身は課題が多い試合でした。僕自身はミドルから(ポジションが)変わって、1カ月しか経っていないのですが、サイドとして得られたものもあれば、サイドを経験したことで、ミドルとしても考え方が変わってきた部分がありました。今後は練習の中で、サーブレシーブを取り入れてやっていきたいと思います。

井手智(東レ)

井手は個人賞を受賞したが、「次は勝利に貢献したい」と語った 【坂本清】

「次は勝利に貢献したい」

 このような賞(ベストリベロ賞)をいただけたことは非常にうれしく思いますが、勝利につながらなかったことは残念に思います。またこのような賞をもらうことがあれば、次は勝利に貢献したいと思います。

 愛知での2戦(米国戦、フランス戦)は僕自身もチームも、大きな大会での経験が少ない中で戦っていて、浮き足立っていた部分や、みんながやろうやろうと気持ちが先走り、空回りしていた部分もありました。

(今日の試合では)まずは1人1人が自分の持っている最高のプレーをしようと上がりすぎず、下がりすぎず、コート内で落ち着いてプレーすることを意識しました。自分のプレーをした上で、叱咤(しった)激励をしないといけない部分もあると思いますし、試合の終盤や全体の中でそういう雰囲気が出ていたのは間違いないと思います。

2/2ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント