快速娘レーヌミノルに急接近カラクレナイ 桜チケット争奪戦フィリーズR座談会

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」トラックマン座談会

 今週日曜は、阪神で桜花賞の最終トライアルとなるフィリーズレビューがフルゲートの18頭立てで行われる。人気は昨年暮れの阪神JFで3着したレーヌミノルだが、ライバルたちも虎視眈々。GIの舞台を目指す少女の熱き戦いを優馬TM(トラックマン)陣はどう見ているのか。

ここが本番? プランどおりに来たレーヌミノル

昨年夏の小倉2歳Sでスピード能力の高さを見せたレーヌミノル(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

デスク「なんか先週のチューリップ賞を見せられたら、本番の桜花賞もソウルスターリングで決まり、みたいなムードだけど、この中に本番で脅かす存在はいるんだろうか。実際に、このレースから桜花賞に臨んで連対したのは、過去10年で1頭しかいないんだよな」

田崎「まぁ、ここを使ってくる馬は、GIIなんで他のトライアルより賞金が高いこともありますが、本番のマイルは微妙に長いので1400mを、というケースが多く見られますね。◎に推したレーヌミノルも阪神JF組では3着だったとはいえ、本質的にマイルは長いんじゃないかと思います。だからこそ、本番よりも1400mのここで目一杯、という考え方ができますね」

那谷「俺はレーヌミノルが本質的には1200mがベストのスプリンターだと見ているほどで、ここ3走は能力で距離をこなしているんだと思うよ。ただ、内回りの1400mなら守備範囲だし、軸馬としては信頼できるよな」

桜井「重賞勝ちのみならず、強敵相手でも常に崩れることなく走っているんですから、今回の恵まれた組み合わせでは逆らえませんよね」

瀬古レーヌミノルは、折り合いを付けて終い重点の追い切りでしたが、ラスト1ハロン11秒6の鋭い伸びは目に付きましたね。前走こそ、はからずもハナに立つ形となってしまいましたが、行きたい馬も多いここなら、好位から差す本来の競馬で抜け出せるはずです」

福田「さすがに陣営は“ここが本番”とは言うとらんが、当初から“3走目で桜花賞”ちゅうプランやったさかい、前走が先を見据えた仕上げだったことは確かやろ。対して今回は、負荷をかけた稽古をこなして、間違いなく前走以上の状態。このメンバーなら、結果はもちろん中身が問われるはずやし、本田師の思いも“本番に期待をつなぐ勝ちっぷり”の一点や思いますわ」

デスク「ただ、デビューから3連勝でデイリー杯を勝ったジューヌエコールがもっと人気になっていいとも思えるけど、やっぱり前走の惨敗で株も急落したと言うことなのか?」

吉田ジューヌエコールの前走は、ロスや不利など細かい敗因もありましたけど、やはりジョッキーと喧嘩して前半で消耗してしまったことが一番や思います。出遅れて後方一気の強さを見せたききょうSに、好発からラチ沿いをピッタリ回ったデイリー杯のような上手な競馬もできる馬。鞍上との折り合いが付いたら、勝負になるんとちゃいますか」

細川「鞍上とのコミュニケーションについては、3週連続で北村友騎手が跨いで、しっかり取れていると思いますよ。2歳時にも調教を付けてましたから、実戦で乗るのは初めてでも、馬のことをよく知っているはずです。ただ、それ以上に魅力的なのが、カラクレナイですね。ここで権利を、というのはもちろんのこと、重賞に手が届いていいレベルの馬だと思いますよ。久々でも仕上りの不安どころか、成長も見込めますからね」

中邑「デビュー戦こそ全く流れに乗れず4着と敗れたカラクレナイですが、以降の2戦はともに余力十分の勝ちっぷりで、ここでも決め手は通用すると思いますよ」

加茂「ゲートに不安があるから、今回もそのあたりが鍵になるんやろうけど、4コーナーで射程圏内なら、一気に差し切るシーンも十分あるはずや」

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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