紫雷イオ、自らの10周年を白星で飾る 里村、岩谷、橋本が試合後に対戦要求
10周年を迎えた紫雷イオは、里村明衣子とのタッグで記念大会を勝利した 【写真:SHUHEI YOKOTA】
大会のオープニングに登場したイオは「2007年にデビューし、その時は本当に何もなくて、生意気な小娘な私でした。文字通り、山あり谷ありを乗り越えて10年間過ごせたことに感謝しています。自分1人の力ではなく、ここまで支えてくれた仲間や関係者に向けて、真心を込めて試合をさせていただきます。何よりこうして、足を運んで声援を下さるファンの皆様のお陰でやってこれました。みなさんと一緒に幸せになれるように、それを感じて楽しんでいってください」とあいさつした。
その後、対戦カード発表の映像では、「センチメンタルジャーニー」をイオ自らが歌い、少しゆるめのダンスも。サビの部分では「イオはまだ10年だから」と、これからのプロレス人生が「まだまだ突き進む」ことを感じさせる選曲だった。
ミッドナイト・エンジェルが華麗な空中技で勝利
鈴木みのるのラブコールでタッグを組んだミッドナイト・エンジェルは華麗な戦いを見せた 【写真:SHUHEI YOKOTA】
10周年大会を開催するということでイオ自らが鈴木みのるに出場を直訴。しかし、最初みのるは断ったが、「ミッドナイト・エンジェルとならタッグを組んでもいい」としたため、イオがすぐにミッドナイト・エンジェルを呼び出し出場要請。これにみのるは首を縦に振り、参戦が決まった。
対戦相手の“ミスター自由”KAIと“ゴキゲンなマスクウーマン”ブラック・ミッドナイト・デビルが先に入場。続いて中村あゆみさんの「翼の折れたエンジェル」に乗って、ミッドナイト・エンジェルが登場すると、最後は鈴木みのるが「風になれ」でリングインとなった。
先発はみのるとデビル。デビルがセクシーポーズでみのるを挑発すると、リングサイドのカメラマンのカメラを奪い取り、リング上でグラビア撮影状態。しかし、すぐに飽きてしまうと、デビルを踏みつけようとする。これにはデビルがすぐに逃げてKAIにタッチ。KAIは場外に下りて逃げ回ると、レフェリーに「ちゃんと仕事しろ!」と注意を受ける。それでも逃げ回るKAIに、みのるはイスを持って追いかけるが、全力で逃げ回って間一髪逃れる。
ここまでで5分ぐらい経過するが、ミッドナイト・エンジェルの出番はなく、コーナーでポツンとたたずむ。
やっと出番が回ってきたエンジェル。デビルと対峙すると軽い身のこなしを見せる。しかしKAIにつかまり、強烈なボディースラムを受けるが、相手の隙をついて高角度のフランケンシュタイナー。みのるにタッチし、みのるとKAIがエルボー合戦でバチバチの打ち合いを見せている間に、エンジェルとデビルもお互いの大技を繰り出す。みのるがKAIをスリーパーでとらえ、コーナーに座ると、エンジェルはデビルをダブルアームフェイスバスターでマットに倒してから、みのるの肩の上に立ち、そこからのスーパーフライで試合を決めた。