皐月王手カデナ、貫禄ソウルスターリング ダービー&オークス想定1番人気に浮上!

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の3歳馬チェック

 桜花賞、皐月賞の最重要トライアルが行われた先週末。土曜阪神のチューリップ賞は2歳女王のソウルスターリングが2馬身差Vで貫禄を見せ、日曜中山の弥生賞で人気に応えたカデナは本番に王手をかけた。ダービーとオークスの想定オッズでも1番人気に浮上した両馬。春のクラシックの主演が決定したと言えそうだ。

初の中山も難なくクリア 牡馬最有力はカデナ

超スローで展開した弥生賞を制したのは1番人気のカデナ(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

3/5(日) 中山11R 弥生賞(GII) 芝2000m
カデナ 牡 馬体重:460kg
騎手:福永 厩舎:(栗) 中竹 
生産: グランド牧場
馬主:前田幸治
父:ディープインパクト
母:フレンチリヴィエラ(French Deputy)
初勝利時の評価:★★★★ 4点〔1000万クラス〕

 昨秋の京都2歳S以来となったが、馬体重の増減はなく仕上がりに問題はなかった。レースは前半1000m通過が63秒2というスローな展開。中団やや後ろで構え、向正面でコマノインパルスが動いたが、これをパスして4角手前から仕掛けていった。逃げたマイスタイルが最後まで渋太かったものの、ゴール前でキッチリと捉え切って見事な勝利。

■日本ダービー 想定単勝オッズ
(↑)1番人気 カデナ 4.8倍
(↓)2番人気 レイデオロ 5.5倍
(→)3番人気 スワーヴリチャード 7.5倍
(→)4番人気 サトノアレス 8.2倍
(→)5番人気 サトノアーサー 12.4倍

長所
 今回が5戦目になるが、デビューから阪神、東京、京都、中山と様々なコースと距離を経験し、そのいずれでも結果を出しているように、柔軟な対応力がある。輸送で馬体減りしないことも春のクラシックを戦うには重要なポイント。また、デビューから5戦連続で上がり3F最速という決め手は世代最高峰。

短所
 休み明けの分かも知れないが、ゴール前の坂でもう一押しが利いていない印象を受けた。460キロほどの馬体で、全体的にまだ成長途上でもあり、道中のペースも速くなる皐月賞本番では「急坂」が鍵になりそう。どちらかといえば東京コース向きだろう。

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