予想難解の混戦フェブラリーS データが解く最有力馬はこの2頭!

JRA-VANデータラボ

絶対的な王者は不在

 今週は東京競馬場でフェブラリーSが行われる。ドバイへ向かうために回避する馬もいるが、連覇を狙うモーニンやG1初制覇を狙うカフジテイクら注目馬が揃うレースになりそうだ。ただ、絶対的な王者は不在で、かなり混戦模様。予想も難解だと考えられる。いつものように過去10年のデータを元に、今年の同レースの展望を行ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

フェブラリーSの年齢別成績(過去10年)

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まずは過去10年のフェブラリーS出走馬の年齢別成績を見ていくことにする(表1参照)。勝ち馬の半分が5歳馬で、成績は【5.2.3.15】。連対率や複勝率も優秀だ。回収率では4歳馬がかなりいいが、14年に16番人気で優勝したコパノリッキーが大きく引き上げたものである点は注意したい。6歳馬の優勝はテスタマッタやヴァーミリアン。7歳以上は【0.4.2.51】で、連対率こそ6歳と変わらないが、勝ち馬は出ていない。

フェブラリーS出走馬の前走レース別成績(過去10年)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 次にフェブラリーS出走馬の前走レース別成績を見ていく(表2参照)。ステップとしては根岸Sからくる馬が圧倒的に多くなっている。しかし、その分凡走馬も多く、好走率としては高くない。むしろ、川崎記念や東京大賞典、チャンピオンズC(旧JCダート)といった中距離のG1からくる馬の方が好走率は高い。あとは、東海S組も優秀。以前の前哨戦であった平安S組は振るわなかったのだが、東海Sになってから急に関連性が増している点が興味深い。やはり同じ左回りのレースとなったことが、大きく影響していると思われる。その他のレースからも好走馬は出ているが、ステップレースは比較的特定のレースに集中している傾向だ。

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