中田翔らWBC組の仕上がりは!? 江尻慎太郎氏が国頭キャンプをチェック

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国頭キャンプで調整中の中田。柵越えを連発するなど仕上がりの早さが目立った 【写真は共同】

 今年の北海道日本ハムのキャンプは2月中盤まで1軍が米国・アリゾナ、ファームは沖縄・国頭(くにがみ)と分かれて行われている。ただ、国頭キャンプにはWBCメンバーの中田翔、増井浩俊、宮西尚生をはじめ、ベテランの武田久、田中賢介ら主力となる選手たちが若手に混じって汗を流している。OB江尻慎太郎氏は国頭キャンプをどう見たのか。第1クール最終日の5日に取材を行った江尻氏に話を聞いた。

全員で合わせないウォーミングアップ

――チームの雰囲気はどうでしたか?

 今日の日本ハム、最高でした。キャンプの内容も面白かったです。まずウォーミングアップから目立っていました。他球団と違って、みんなでウォーミングアップをやっていないんですよね。予定表にもコンデショニングチェックと書いてあるんですけど、「全力ダッシュができるまで自分の責任で仕上げなさい」という指示があるので、全員では5本ぐらいダッシュを合わせて終わりでした。

 報道陣も「もう終わったの?」ってびっくりしていました。だけど、周りのコーチは本当に全力でコーンまで駆け抜けているのかとか、すごく注目して確認していました。

 今日は第1クール最終日ということもあってか、練習も予定表に書かれているより、1時間前倒しで終わったり、日本ハムの特長が良く出ていましたね。

打撃投手の速い球をぶんぶん打つ中田

――中田選手の仕上がりはどうでしたか?

「この時期に遅いボールを打ってもしょうがない」とばかりに、中田だけバッティングピッチャーの速いボールをぶんぶん打っているんですよね。オフもかなり振り込んで、ペースを速めにやっていて、「休みはなかった」と言っていました。それが今のポンポンと柵越えを放り込んでいることに現れているなと思いました。早い段階から仕上げにかかっているのは見えましたね。

 それに、WBC公式球を打っていないんですよね。「ピッチャーが変わるだけだから一切関係ない、シーズンだって試合の途中でピッチャー変わるでしょう」って。あとは、前回出場したときに「ピッチャーのボールが遅くて、ツーシームが本当によく動くから打ちに行かされてしまう。速くて動くなら手を出さないで待てるんだけど、遅いと打ちに行かされるんだよ」と、警戒していました。

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