【UFC】田中路教5戦目へ「いつも通りの戦い方で勝つ」
練習拠点を米国に移しMMA漬けの毎日
米国に拠点を移した田中路教にUFC5戦目へ意気込みを聞いた 【Zuffa LLC】
――田中選手のツイッターを拝見していると、チーム・アルファメールで充実した練習をなさっている様子がうかがえます。チーム・アルファメールでは最近、コーディ・ガーブランドがチャンピオンになったり、ユライア・フェイバーが引退するなど、いろいろな話題がありますが、ジムの雰囲気はどうですか?
雰囲気は良くなっていると思います。やはりコーディがチャンピオンになったことが、若い選手のやる気につながっているように思います。
――田中選手もコーディとは交流されましたか?
そうですね。僕が行ってからはコーディもメチャクチャ忙しくて、2回くらいしか会えていないのですが、おめでとうと伝えることはできました。
――海外のジムで練習をするというのは、一体どんな感じなんですか? 例えば典型的な1日とはどんなものでしょう。
日曜日だけはオフにしていますが、それ以外の日は朝7時に起床、自転車でジムに行き、まず朝練をやります。いったん帰宅してお昼ご飯を食べたら、午後はクラスに参加します。毎日いろいろなクラスが組まれているので、参加したいクラスを選んで参加するんです。朝から夕方まで、MMAの学校に通っているような感じです。
――住むところはどうなさっているのですか? アパートを借りている?
打撃コーチのアダムスの家に住んでいます。やはりアメリカの家は大きくて、大体ゲストルームがあるので、そこに住まわせてもらっています。他のチームメンバーもいて、4人で暮らしている感じですね。
――田中選手はかねて、チーム・アルファメール・ジャパンとして活動されています。アルファメールとのおつきあいは古いのですよね。
はい。最初に出稽古に来たのが4年くらい前だったかと思います。その頃からユライアにはよくしてもらっていて、当時、やはりアルファメールにトレーニングに来ていた石原夜叉坊選手、中村優作選手と3人で、チーム・アルファメール・ジャパンを名乗っていいよとも言ってもらいました。
バンタム級随一のスピード感を楽しんでもらえれば
はい、12月の終わり頃にアメリカに移りました。
――このタイミングで拠点を移されたということには、何か理由があるのですか?
ずっとアメリカで練習をやりたいとは思っていたんです。ただ前回の試合の前までは、打撃の向上に力を入れていて、チームメイトの中村選手に習っていたので、日本で練習をしていました。ただ、前回の試合(2016年9月、UFCファイトナイト・ブラジリアでのハニ・ヤヒーラ戦)で負けて、やはりアメリカで、UFCで活躍しているようなトップファイターたちと普段から練習する必要があると感じました。
――今回はこれまでに比べても短いインターバルで試合に戻られます。せっかくアメリカにも移られたので、もう少しじっくり練習を積んでから、というお考えはなかったのですか?
勝っているときならともかく、前回負けているので、試合のタイミングについて希望は出しにくいですね。僕としてはマッチメーカーさんがオファーしてくれる試合に出るだけです。
――対戦相手のリカルド・ラモスは今回がUFCデビュー戦になりますが、どんな選手だと分析され、どう戦おうと思っておられますか。
特徴としては手足が長く、1ラウンドで終わらせている試合が多いので、アグレッシブな選手なのではないかと見ています。僕の戦い方はいつも通り、打撃をやって、テイクダウンを取って、パウンドで決めるというふうに考えています。相手によって戦い方を変えるということはないです。
――ラモスは、セージ・ノースカットやミッキー・ガルを輩出した『Lookin' for a Fight(ルッキングフォー・ア・ファイト/デイナ・ホワイトが行く、戦士を探せ)』で選抜されてきた選手、UFCとしては推している選手かと思われます。
注目選手なのであれば、その分、この試合の注目も上がると思うので、僕としてはいいことなんじゃないかと思っています。
――田中選手が今のUFCでお気に入りの選手といえば誰ですか?
デメトリアス・ジョンソンの試合はよく見ます。軽い階級の方がどちらかというと技術が高いと思うので、フライ級の試合を見るのが好きなんです。
――この試合が終わったら帰国されますか?
いや、サクラメントに戻る予定です。
――最後に読者にメッセージをお願いします。
僕にしかできない動き、バンタム級随一のスピード感を楽しんでもらえればと思います。
1282日ぶりにUFCに復帰するジョン・チャンソン
兵役から1282日ぶりに復帰する“コリアン・ゾンビ”ジョン・チャンソンにも注目 【Zuffa LLC】
2010年のレナード・ガルシアとのファイト・オブ・ザ・イヤー級の激戦で、何度倒されてもゆらりと立ち上がって反撃をやめない姿がまるでゾンビだとして一躍人気者となったチャンソン。その後も秘技ツイスターによる一本勝ちを決めてみせるなど、まるで作品のような、記憶に残る試合をやってのけている。
捨て身の戦いぶりが見る者をファンにさせてやまない魅力を持つ選手で、UFC会長のデイナ・ホワイトも一時は“コリアン・ゾンビ”Tシャツを愛用するほどだった。MMAで満身創痍(そうい)となったため、兵役とはいえ軍事訓練が免除され、任務は市役所での事務仕事だったというチャンソン。そのおかげでケガも癒え、体調万全での復帰となる。勝っても負けても何かをやってくれる“持っている”男、コリアン・ゾンビの復帰戦にも期待しよう。
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