早実・履正社勢以外にも逸材が勢ぞろい センバツ注目プレーヤーを一挙紹介
西の最強スラッガー・安田 【写真は共同】
日大三・櫻井のスライダーは一級品
東京大会決勝で清宮から5三振を奪ったのが日大三の櫻井周斗(2年)。27日の選考委員会でも、「140キロ超の直球と縦のスライダーが一級品だった」と高く評価された。最後は野村にサヨナラ本塁打を浴びて悔しい負けとなったが、「変化球はスライダーだけで戦えた」と本人は収穫を口にする。
秋は44回2/3を投げて防御率1.81。さらに投球回数を大きく上回る58個の三振を奪った。奪三振率に換算すると11.69。出場校の主力投手全体でもトップに立つ。主将として開会式では清宮の隣に並ぶが、オーラでも負けるつもりはない。
打倒早実を目指す2人の好投手
福岡大大濠の絶対的エース・三浦 【写真は共同】
池谷は最速144キロの直球が武器の本格派左腕。高校入学時から腰痛に苦しんだが、「自分達の代になった時に投げられるようになれば」と我慢しながら回復に努めた。体幹トレーニングで体を強化し、昨夏前にようやく本来の投球ができるようになった苦労人だ。エースの座をつかんだ秋は14試合で9完投。99回1/3を投げて114個の三振を奪った。「楽しみ」と話していた早稲田実戦では6安打に抑えたものの、野村に対して4四死球を与えてしまい、課題が残った。
三浦は福岡大会から明治神宮大会までの13試合を一人で投げ抜いた右腕。今大会出場校で唯一控え投手の登板がない、チームの絶対的エースだ。九州大会では3試合連続完封をマーク。明治神宮大会でも明徳義塾を完封した。110回を投げて与四死球28と少ないのも三浦の特徴の一つ。だが最後の試合で清宮に4四死球を与え、野村には本塁打を浴びるなど3安打4打点を献上してしまった。
池谷と三浦。左右の好投手が打倒早稲田実を目指す。
安定感抜群の仙台育英・長谷川
仙台育英・長谷川は抜群の安定感を誇る 【写真は共同】
熊本工・山口は150キロを狙う
やや荒れ球気味の球筋で、1試合11四死球や10四死球を与えた試合もあった。それでも秋最後の試合となった九州準決勝で無四球完投。2失点で敗れはしたが、「秋一番の投球ができた」と自信をつかんだ。プロ注目の右腕がセンバツのマウンドにどんな姿で現れるか。