もう1つのフェブラリーS前哨戦・根岸S データが推す最有力候補はカフジテイク

JRA-VANデータラボ

昨年勝ち馬モーニンはフェブラリーSも制覇

 今回はフェブラリーSの前哨戦となる根岸Sのデータを調べてみたい。昨年の勝ち馬モーニンは、このレースで重賞制覇を飾った勢いもそのままに本番も制し、G1馬に上り詰めている。今年、それに続くためには、まずはこのレースを勝つことが最優先となる。その座にもっとも近いのはどの馬か、過去10年のデータから占ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

人気別成績

【表1】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表1は人気別成績。1番人気の数字は水準級だが、2、3番人気はいずれも複勝率20.0%にとどまっており、いい成績とはいえない。その代わりに、というのも変な話ではあるが、4、5番人気が好調で、これが2、3番人気を食った格好になっている。その下に目を向けると、6〜9番人気の好走率が落ちるのは仕方ないとしても、回収率もイマイチで食指は動かない。むしろ、10番人気以下から7頭が3着以内に入っており、6〜9番人気と同等の複勝率を残している点に注目すべきだろう。穴を狙うのであれば、思い切った人気薄を抜擢してみる価値はある。

年齢別成績

【表2】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は年齢別成績。出走数は少ないものの勝率がもっとも高い4歳か、3着内が10回と最多で連対率と複勝率が最高の5歳が優勢で、次いで6歳といった傾向が出ている。基本的には年齢を重ねていない馬のほうが有利といえそうだ。ただし、一般的にはかなり高齢の部類に入る8歳にも5回の馬券絡みがあり、複勝回収率166%と穴をあけている様子が伺える。さすがに9歳以上は3着1回のみと苦しいようだが、高齢馬にも注意したいところではある。

出走間隔別成績

【表3】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は前走からの出走間隔別成績。なんといっても注目すべきは、中9週以上の馬が過去10年で6勝と好成績を挙げていることである。ただし、中1週が複勝率28.6%、複勝回収率101%、中2週も単勝回収率199%と、詰まった出走間隔で出走した場合にも高い数値が残っている。興味深い傾向ではあるが、馬券の面では厄介というのが正直なところで、十分に気をつけたい。

前走クラス別成績

【表4】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は前走クラス別成績で、前走で地方交流重賞に出走した馬も含んでいる。根岸Sで主力を構成するのは前走オープン特別出走馬と前走G3出走馬で、勝率〜複勝回収率の5項目すべてで後者の数値が上回っている。この両者では、やはり重賞のG3に出走していた馬のほうが有利とみるのが妥当だ。前走で1600万下に出走していた馬もノーチャンスではないが、勝ち馬は出ておらず、好走率もオープン特別組より落ちる。前走G1出走馬は、その前走のG1で9着以内に入っていれば【1.1.1.4】、複勝率42.9%、複勝回収率137%とまずまず信頼できる。

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