AJC杯必勝法は“4角2番手以内を取れ!?” 過去10年データから馬券攻略

JRA-VANデータラボ
 先週は降雪により変則の4日開催となった。かなりスケジュールは狂ったが、予定通りいけば、すぐに今週末に開催が行われる。日曜日の中山メインを飾るのはAJC杯。今回は同レースの過去10年のデータを分析し、レースの展望を行ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

AJC杯の人気別成績(過去10年)

【表1】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まずは過去10年のAJC杯の人気別成績を見てみよう。1番人気は【2.0.0.8】という成績。勝利したのはルーラーシップとトーセンジョーダンのみ。ともに後にG1勝利を飾ることになる実力馬で、前走は有馬記念で5着以内に好走していた。もっともそれ以上の実績があったゴールドシップは15年に1番人気で7着に敗退している。実績馬とはいえ負けることがあり、1番人気馬が信頼できるとはとても言えない

 一方、2番人気は【4.2.2.2】の好成績。昨年優勝のディサイファやヴェルデグリーン、エアシェイディといったあたりが好走を果たしている。G2で2番人気に支持されるようなケースだと、たいていは過去に重賞で好走実績がある馬ばかりだ。3番人気以下を見ると、勝ち馬は5番人気以内に収まっている。つまり、上がり馬よりは実績がある人気サイドの馬の方が勝ちやすいレースだといえる。

 2着馬は11番人気まで出現。ただし、3着は7番人気以内に収まっている。二ケタ人気馬の激走が1回しか例がなく、大きな波乱にはなりにくい傾向だと言えよう。

AJC杯出走馬の4角位置別成績(過去10年)

【表2】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 続いて表2を見てみよう。これはAJC杯出走馬の4角位置別成績。注目すべき点は、4角2番手以内だった馬が【5.5.0.20】という成績。連対馬のちょうど半分がここに収まっている。連対率や勝率は逃げ馬、つまり4角1番手の馬とほぼ同等の30%台。直線が短い中山のレースとはいえ、かなり前残りの傾向があるとみていい。昨年と12年以外の年で、4角2番手以内の馬が連対をしていた。上位人気馬だけでなく、7番人気や11番人気といった馬も好走を果たしている。

 実際のレース本番では、具体的な道中のポジションは予測しにくい面はある。しかし、近走のレースっぷりやその馬の個性を考えて、自分から動いて4角2番手以内につけられそうな馬に狙いをつけるべきだろう。

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