Bオールスター“バスケ芸人”の注目は? 麒麟田村&大西ライオンが見どころを解説

大島和人

バスケ通として知られる麒麟の田村裕さん(左)と大西ライオンさんがBリーグオールスターの魅力を紹介! 【スポーツナビ】

 男子バスケの新生Bリーグがこの秋からスタートし、1月15日には初のオールスター戦も開催される。皆さんにもその盛り上がりは伝わっているだろうし、これからその魅力に気付くファンもいるはずだ。漫才コンビ・麒麟の田村裕さんと、ピン芸人として活躍する大西ライオンさんはBリーグ開幕前からのガチのバスケ好きとして知られている。バスケットボールに詳しいだけでなく、お笑いのプロだからこそのユニークな視点と、それを楽しく伝える表現力も持っている。今回の対談ではそんな“バスケ芸人”のお二人にBリーグ、オールスター戦の魅力を存分に語ってもらった。

応援合戦も魅力

――Bリーグが9月22日に開幕して、ここまでの感想はいかがですか?

田村 ずっとバスケを見てきているのですが、今季はみんなの気合の入り方が例年と明らかに違いますね。初年度ならではの熱があって、見に来るなら本当に今だと思います。選手だけじゃなくて、意外とブースターのみんなも気合が入っているんですよ。試合は負けても応援合戦は負けないぞ、というところも見どころだと思います。

 バスケは(相手のフリースローなどに対する)ブーイングが一つの魅力なので、日頃のストレスをぶつけるかのごとく、みんながブーブー言えるのも一つの魅力です。そういうところを楽しんでもらえればいいかなと思います。

大西 点がメチャクチャ入るし、応援もしやすいんですよね。ビール飲みながらでもいいんですけれど、ビールをこぼすくらい盛り上がれる。点が入るか入らへんか、ディフェンスが頑張る頑張らへんというところもはっきり見えますし、初めて見る人にも分かりやすいと思います。そんなめっちゃ大きい体育館じゃないので、近くで見られる楽しさもあります。2メートルくらいのやつが、バーッと走って来られたら怖いんだなというのも分かるので(笑)。

田村 バスケは(客席とコートが)近いですからね。だからこその迫力が絶対にある。

大西 野球のボールみたいにけがをすることはないので。2メートルのおっさんが飛び込んでくるのは怖いですけど(笑)。

試合前の3Pコンテストから注目!

大西ライオンさんは田臥勇太(写真中央)に期待を寄せる 【写真:アフロスポーツ】

――1月15日にはBリーグ初のオールスター戦が開催されます。注目する選手を挙げてもらえますか?

大西 俺は田臥(勇太/栃木ブレックス)選手やと思うねんな。パスでめちゃくちゃ見せてくれると思いますね。トリッキーなパスで、ブワって観客が沸くと思います。

田村 今まさに脂の乗りまくっている比江島(慎/シーホース三河)選手ですね。誰から見ても日本代表のエースだと思うので。リーグ戦では周りの良さを引き出す側に回ることも多いんですけれど、日本代表では何かタガが外れるんですよね。オールスターでもタガを外してもらって、思い切りやってほしいですね。

――試合前にはスリーポイントとダンクのコンテストもあります。16時からスポナビライブで、まずスリーポイントコンテストが無料放送されます。

大西 (スリーポイントコンテストに出場する)岡田優介選手(京都ハンナリーズ)は本当に気持ちが強いからな……。ここぞという時に決める。

田村 岡田選手はオールスターに選ばれへんかった悔しさもあると思うんですよね。そんなのもすべてスリーポイントにぶつけてくると思うんですよ。

大西  あとはシューティー(田渡修人/三遠ネオフェニックス)ですね。彼はリーグ戦のスリーポイントシュート成功率が50%(B1最高)を超えているので(1月13日現在)、コンテストも決めてくると思うんです。

――オールスターらしい、お祭りならではの楽しさもあるのかなと思います。

田村 川村卓也選手(横浜ビー・コルセアーズ)はファンサービスがすごくしっかりしているんですよね。しゃべってとかではなく、プレーであったり、ハーフタイムにちょっと何かをしたりという一面を持っている。そういうところをぜひ遠慮なく発揮してほしいですね。

 あとはディアンテ・ギャレット選手(アルバルク東京)がテクニックを見せる部分は期待しています。ダンクコンテストも出るということなので、どんなことをやってくれるか。

――ギャレット選手はファン投票の得票数が全体でも最多でしたが、お二人は彼のどんなところに魅力を感じますか?

大西 ドリブル、ハンドリングが全然違いますよね。日本人にはない独特のリズムを見せるし、知らないドリブルをやってくることがある。相手の選手はボールが見えているんですかね?(笑)

田村 上半身の姿勢のキレイさ、ブレなさがすごいですね。足腰が強くないと、あそこまで腰を落として上半身を起こして視野をキープしつつハンドリングはできない。あの身長でああいうプレーをできる選手は日本にいなかったですし、ディフェンスする側はどうしたらいいのか分からないと思うんです。

――初のオールスターに選ばれなくてがっかりしている選手もいそうですね。

田村 今までだったら竹内兄弟が両方入っていたのに、今回ついに公輔選手(栃木)が外れてしまって譲次選手(A東京)だけ。公輔選手の分までとは言わないでしょうけれど、内心(思いは)あると思うんですよ。

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著者プロフィール

1976年に神奈川県で出生し、育ちは埼玉。現在は東京都北区に在住する。早稲田大在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れ、世界中のスポーツと接する機会を得た。卒業後は損害保険会社、調査会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。取材対象はバスケットボールやサッカー、野球、ラグビー、ハンドボールと幅広い。2021年1月『B.LEAGUE誕生 日本スポーツビジネス秘史』を上梓。

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