中日・高橋周平は覚醒できるか!? 大先輩・立浪和義氏からのメッセージ
インサイドを克服し、覚醒を期待した高橋周平 【写真:BBM】
将来を期待されているだけに、これまでいろいろな人からいろいろなアドバイスを受けてきたと思いますが、その分、迷ってしまっていたようにも見えます。いろいろな人の意見を聞くのは悪くないのですが、すべてではなく、その中から自分に合ったものだけを取り入れなければ、混乱してしまいます。マジメな性格もあってなかなか難しかったようですが、フォームの修正が裏目に出ていることもありました。
それでも昨年の開幕前の修正はよかったなと思って見ていました。前年までは足を大きく上げていましたが、あまり調子が上がらなかったこともあって、タイミングの取り方を変えました。前の右足を左に寄せてから、ちょんと突くようなタイミングの取り方ですね。スタンスも狭くなり、いままでの上体が投手寄りに突っ込んでしまうクセが修正されていました。実際、開幕からしばらくはよく打ち、4月途中までは3割台をキープしています。それだけに右手の骨折は不運でしたね。長期離脱から復帰後は調子が上がらず、打率も2割5分1厘まで落ちてしまいました。
課題のインサイドを克服できれば
いまはインサイドの速球はセンターを意識しているのではないかと思いますが、狙ったときはうまく回転してライトに強い打球を打てるようにしたいですね。いまのところインサイドで長打を打てるのは、緩い変化球くらいでしょう。もう少し懐をゆったりさせ、インサイドアウトの基本をしっかりと意識してほしいと思います。逆に真ん中から外寄りには強く、ナゴヤドームのレフトスタンドまで届く長打力もあります。インサイドさえ克服すれば大化けできる選手と期待しています。
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