波乱の連続! 穴党注目のフェアリーS データで解く高配使者の条件

JRA-VANデータラボ
 明け3歳の牝馬にとって、年明け最初の重賞となるフェアリーS。まだ春までは間があるためG1には繋がりづらい一戦だが、一方で毎年のように穴馬が激走する、穴党注目の一戦となっている。今年、波乱の立役者となるのはどの馬か。データから分析したい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JV、馬天楼 for データde出〜たを利用した。集計対象は、本競走が1月の1600m戦となった過去8年とする。

人気別成績

【表1】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 フェアリーSは過去8年のうち、11年(1→7→2番人気)以外は3連単7万馬券以上、ここ5年で3回も50万馬券前後の配当が飛び出している波乱の一戦だ。ただ、1、3番人気の成績は極端に悪くはなく、2番人気も複勝率は37.5%とまずまず。一方で10〜11番人気が【3.2.1.10】で複勝率37.5%と上位人気に匹敵する結果を出し、波乱を演出している。10〜11番人気馬を事前に予想するのは難しいが、まずは穴馬の出番も大いにあり得ることを頭に入れておきたい。

東西別成績

【表2】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 中山開催で関東馬の出走・好走が多いレースだが、好走確率でも関東馬が優勢。関西馬は特に1〜3番人気の上位人気馬が連対率12.5%と苦戦しており、関東馬の同31.3%と差がついている。

枠番別成績

【表3】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 2コーナーが近い中山芝1600m戦ということで、枠番別ではやはり外枠不振、6〜8枠からは優勝馬が出ていない。また、1〜4枠を引いた馬が3番人気以内に推されると【5.0.2.6】で複勝率53.8%と、波乱のレースでも内〜中枠の人気馬なら一定の信頼は寄せられる。

 一方、脚質では基本的に逃げ・先行勢が優勢。「中団」からの馬は上位人気に推されれば好走は多いものの、4番人気以下の馬が「中団」になると【1.1.0.25】と苦戦している。また、それより後ろの「後方」に置かれた馬は人気を問わず厳しい。

馬体重・増減別成績

【表4】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 馬体重別では、優勝馬8頭中7頭を440〜450キロ台が占め、勝率〜複勝率もこのゾーンが高い。460キロ以上だった馬は、特に8番人気以下の穴馬が【0.0.0.27】とまったく好走していない。また、440キロ未満も好走6頭中5頭が4番人気以内で、表1で好結果を出していた穴馬はほぼ、この440〜450キロ台から出ている。なお、前走と同程度かマイナス体重で出走した馬の好走が多く、プラス体重は特に2桁増になると【0.0.0.8】に終わっている。

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