中山金杯は「荒れない」ハンデ重賞? 新年好スタートを切る馬をデータ分析

JRA-VANデータラボ
 今回は年明けの名物重賞・中山金杯を分析。2016年はヤマカツエースが優勝して最後は有馬記念まで駒を進めたが、2017年好スタートを切るのはどの馬か、データから分析したい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JV、馬天楼 for データde出〜たを利用した。

ハンデ重賞・5番人気以内馬の複勝率トップ5

【表1】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 中山金杯といえばハンデ戦だが、「荒れる」という印象とはほど遠く、基本的には上位人気が強い。アルゼンチン共和国杯時に掲載した表では、「ハンデ重賞・4番人気以内の連対数」で第5位だった。表1は、同じくハンデ重賞過去10年の「5番人気以内馬複勝率」を調べたもので、シリウスSと並んでトップの48.0%を記録している。特に12年以降の過去5年では3着以内馬15頭のうち、14年8番人気2着・カルドブレッサ以外の14頭が5番人気以内である。また、5番人気以内全馬の単複を買い続けても、過去10年の回収率は単複とも100%を超えている。

単勝オッズ別成績

【表2】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 単勝オッズ別にみると、優勝馬10頭はすべて単勝10倍未満だった。ただ、単勝10倍以上かつ5番人気だった馬は計【0.1.2.0】で(4番人気以内は全馬10倍未満)、10年トウショウシロッコが2着、11年ナリタクリスタルと12年コスモファントムが3着。勝つ可能性こそ下がるものの、5番人気以内であればオッズとは関係なく馬券候補になる。

ハンデ別成績(牡・セン馬)

【表3】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 続いてハンデ別の成績。牝馬は【0.0.0.10】のため、表3は牡・セン馬のみを対象とした。軽ハンデ馬は苦戦しており、53キロ以下の好走は10年前の優勝馬・シャドウゲイトのみ。54キロも連対率4.8%と苦しく、55キロ以上が好走馬の中心だ。中でも56.5キロ以上を課された馬は計【6.4.3.24】複勝率35.1%、単複の回収率は102%、83%となる。

年齢別成績(牡・セン馬)

【表4】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 同じく牡・セン馬の年齢別では、4歳から7歳以上まで、勝ち馬はそれぞれ2〜3頭ずつ出ている。ただ、7歳以上の好走確率や回収率は低く、ここ5年は【1.0.1.33】複勝率5.7%に終わっている。ベテランの出走が多く見られるレースだが、馬券的には少し評価を下げたい。一方、複勝率や複勝回収率が高いのは5歳馬で、こちらは近5年【2.3.2.10】複勝率41.2%と、最近の成績が特に良いことも注目点になる。

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