【WWE】 完全復活へ準備するイタミ・ヒデオ 「自分がやるべきことをやっていく」
WWE大阪公演に合わせて帰国したイタミ・ヒデオ。現状の苦しい胸のうちを聞いた 【スポーツナビ】
その一方で、6月に約1年ぶりのリング復帰を果たしたイタミ・ヒデオは、再びケガのため欠場。2014年7月のWWE大阪公演で公開契約を行って以来、日本のリングには立てておらず、今回も試合に出られない。会場に姿を見せる予定となっているが、その苦しい胸のうちを聞いた。
自分の気持ちを落ちつかせるのが難しい
「このような形で帰ってくるのは後ろめたい気持ち」と話すイタミ。現在は完全復活に向けトレーニングを開始している 【スポーツナビ】
去年の夏のWWE日本公演以来ですね。約1年半ぶりぐらい。
――その時もケガのため試合ができず、日本で試合ができていません。
これだけいてまだ日本で試合ができていないというのは本当にお恥ずかしい限りで……。今回このような形で帰ってきましたけど、本当に後ろめたいというか、申し訳なく、情けない気持ちがあります。
――特に今回は、WWEとの契約を発表した大阪という土地。やはりここには戻って来たかった?
いつも応援している人たちに(自身の姿を)見せたかったので。もちろん、どういう顔で帰ればいいのかという後ろめたさもありましたが、やっぱりファンや応援してくれる人に久々に会いたい気持ちもありました。
――後ろめたさという気持ちは、もっと活躍できていたはずなのにというところから?
そうですね。WWEに来てからずっと悔しい思いしかしていないので。
――今年6月末には約1年ぶりにリング復帰されました。その時は自分の中で100パーセント回復している状態だった?
できるところまでは戻っているという感覚があったので、リングには戻りました。やっていることに関しては特に問題はありませんでした。もちろん徐々に上げていくというところはありましたが、いい状態に戻っていました。
――その中で再び負傷してしまったのですが、現在の状態は?
首のケガなのですが、現状、ドクターストップがかかっています。ただ感覚的にはやれるんじゃないかとは思っているんですけど、トレーニングは始めています。
――もどかしい気持ちが強い?
よくいろいろな人から「焦らずにやった方がいいよ」とは言ってもらっているのですが、それはありがたいんですけど、どうしたって焦る気持ちがあるのは事実で……。僕が止まっている間に回りが進んでいて、その差が広がっているのは僕自身も自覚しています。だからといって何もできないので、自分の気持ちを落ちつかせるのが難しいですね。
中邑に対しては「悔しさしかない」
刺激になりましたね。ただ、すでに向こうはチャンピオンも経験しているので、悔しさしかないです。
――中邑選手の試合を見ていて、新日本時代との違いなどは見られる?
概ねは変わっていないと思います。細かい部分は少しずつ変わっていると思いますけど、確立している自分のスタイルがあるので、そのままで米国で受け入れられているのがすごいですね。
――今回の大阪大会では、先日入団された元DRAGON GATEの戸澤陽選手、そしてTAJIRI選手らも参戦と、日本人選手が増えています。こういう状況はどう見ていますか?
日本のプロレスがというよりも、個々の選手で能力のある選手がリングに上がって、世界で戦うのはいいことじゃないですかね。これからどんどん広がっていくと思いますし、世界を目指して戦うということが、明確な目標として見えやすくなったんじゃないかなと。
――それはNXTというブランドの受け皿の大きさも影響している?
ここ数年でWWEも変化しているし、NXT自体も僕が入ったときと変わっているし、クルーザー級もできて、バラエティーも増えていると思います。
――そういう団体の変化に関しては、どう見ている?
まあ形は変わっていくものなので、それに対応していかないといけないと思うし、どういう状況であれ、まずは自分がしっかりしないことには何も始まりません。
完全復活してチャンスを取り戻したい
焦らず、焦るって感じですね。ゆっくりしている時間はないと思うけど、焦るのとは違い、やるべきことをやる。自分がやるべきことをしっかりやって、時代が僕を必要としてくれるのであれば、必ずチャンスはあると思います。周りがどうとかでなく、とにかく自分がやるべきことをやっていく。
――その中でチャンスがあったら頂上を目指していくと?
そうですね。それに日本公演を何回も逃しているし、ほかのチャンスも逃してきているので、それを取り戻したい。弓矢の理論じゃないですけど、しっかり弓を引っ張れば引っ張るほど、矢は飛んでいくと思うので、しっかり飛ばしたいです。ここまで貯めてきたものが生きるようにしたいと思います。
――最後にファンへ向けてのメッセージをお願いします。
本当にお恥ずかしい限りなのですが、必ずいい形で近いうちに戻ってきて、しっかりとした形でみなさんの前に帰ってこれるようしたい。自分がやるべきことはしっかりやって、次こそは胸を張ってみなさんと会えたらと思っています。
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