東福岡・児玉「必ず結果を出したい」 第95回全国高校サッカー選手権 抽選会

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第95回高校サッカー選手権の組み合わせ抽選会が行われ、京都を除く47校の主将が顔をそろえた 【スポーツナビ】

 12月30日に開幕する第95回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が21日、東京都内で行われ、前回大会覇者の東福岡(福岡)は東邦(愛知)と2回戦で、夏の高校総体(インターハイ)王者の市立船橋(千葉)は京都代表(編注:23日に行われる京都橘vs.京都産業大附の勝者)と1回戦で対戦することが決まった。

 大会には都道府県予選を勝ち抜いた全48校(東京は2校)が出場。開幕戦に決まった関東第一(東京B)vs.野洲(滋賀)を皮切りに、来年1月9日の決勝まで熱戦が繰り広げられる。

 1回戦、2回戦の対戦カードは以下の通り。

第95回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ

<Aゾーン>
東福岡(福岡)vs.東邦(愛知)※
北陸(福井)vs.鹿児島城西(鹿児島)
桐光学園(神奈川)vs.長崎総科大附(長崎)
鹿島学園(茨城)vs.高川学園(山口)
藤枝明誠(静岡)vs.東海大仰星(大阪)
富山第一(富山)vs.那覇西(沖縄)※

<Bゾーン>
創造学園(長野)vs.広島皆実(広島)※
関東一(東京B)vs.野洲(滋賀)※※
正智深谷(埼玉)vs.立正大淞南(島根)
聖和学園(宮城)vs.海星(三重)
帝京長岡(新潟)vs.徳島市立(徳島)
鵬翔(宮崎)vs.青森山田(青森)※

<Cゾーン>
鵬学園(石川)vs.佐賀東(佐賀)※
中京(岐阜)vs.大分(大分)
秋田商(秋田)vs.滝川二(兵庫)
市立船橋(千葉)vs.京都代表(23日に決定)
前橋育英(群馬)vs.明徳義塾(高知)
遠野(岩手)vs.松山北(愛媛)※

<Dゾーン>
山形中央(山形)vs.一条(奈良)※
旭川実(北海道)vs.米子北(鳥取)
佐野日大(栃木)vs.和歌山北(和歌山)
山梨学院(山梨)vs.岡山学芸館(岡山)
尚志(福島)vs.ルーテル学院(熊本)
高松商(香川)vs.駒澤大高(東京A)※

※シードにより2回戦から登場
※※は開幕戦

東福岡 児玉慎太郎主将

東福岡の児玉主将は「去年とは少し違ったサッカーができると思う」と力強く話した 【スポーツナビ】

「去年とは少し違ったサッカーができると思う」

(強豪と言われる学校が近くのブロックに固まっている印象だが)勝ち上がっていけば、必ず強豪と言われるチームと対戦することになりますし、どこが勝ち上がってきても盛り上がる楽しいサッカーができるよう頑張りたいです。(3年生の)自分たちにとっては高校最後の大会になるので、必ず勝ちたいと思います。

(自分たちの強みは?)300人と部員が多いので、ドリブルがうまい選手、対人プレーに強い選手、などそれぞれ個性を持った選手が多く集まっていて、そういった部分が強みだと思います。(個性豊かな選手たちをまとめる上で大事にしていることは?)ぶつかることも多いのですが、そこでしっかりお互いで解決して、絆を深め合っていくことを大事にしています。

(一番ぶつかり合って大変だった時期は?)インターハイで負けた後は、その日の夜に宿舎で、選手だけでミーティングを開いて、みんなが思っていることを言い合いました。全員が本音でぶつかり合うことができましたし、思っていることは全部言えたので、あの経験はとても良かったと思います。あの経験があったからこそ、今は目指すべきサッカーを全員が共有できていると思います。

(昨年と比べてレベルアップした部分は?)もっと攻撃のバリエーションを増やしていこうと話しています。まだ成長途中ですが、去年とはちょっと違ったサッカーができるんじゃないかなと思っています。(注目されることについてはどう思う?)注目されるのはうれしいですけれど、まだその注目に値する結果を出せていないので。選手権では必ず結果を出して、強いチームだともう一度言われたいと思います。

市立船橋 杉岡大暉主将

目標を聞かれると「夏冬連覇」と答えた市立船橋の杉岡主将 【スポーツナビ】

「目標は夏冬連覇。新たな歴史を作りたい」

(抽選会が終わっての心境は?)2年前を思い出しました。京都代表として決勝に残っている京都橘は、以前先輩たちが対戦して負けているので。そういう意味で、リベンジマッチですし、一度負けた相手にはもう負けてはいけないと思っています。そういう気持ちで、しっかりと初戦に臨みたいと思います。一戦一戦やるというのは、チームでも自分でも決めていることですし、ここで京都代表とやれるのは、2年前のことも思うと良い組み合わせだったかなと思います。

(対戦してみたい学校は?)東福岡です。去年対戦した試合は全部負けているので、決勝で当たることができたら最高だと思います。(自身にとって選手権とは?)特別な舞台ですし、去年はああいう悔しい負け方をしたので、今年はチャレンジャーとして、一戦一戦、戦っていきたいと思います。(目標は?)夏冬連覇です。もし達成できればチーム史上初なので、新たな歴史を作れるように頑張りたいです。

桐光学園 タビナス・ジェファーソン主将

桐光学園のタビナス・ジェファーソン主将(左)は「ステップアップのために結果を残したい」と語った 【スポーツナビ】

「ステップアップのために結果を残したい」

(初戦の対戦相手が決まったが)相手がどうきても変わりません。自分たちは一戦一戦勝っていくだけなので。(チームのストロングポイントは?)切り替えの早さが持ち味なので、守備から入って自分たちのペースを握れるようにやっていきたいです。(目標は)全国制覇と言いたいところですが、一戦一戦を大切にして、一戦必勝ということで一つ一つ確実に勝っていきたいです。相手が明確に決まって、いよいよだと思っています。力を抜いて勝てる相手はいないので、初戦に向けてしっかりと準備したいです。

(自身にとって選手権の舞台は)特別なものだと思うし、高校生だけが経験できる舞台だと思います。自分も小さいころから選手権を見ていて、小学生のころは何となく勝ちたいなと思うだけだったのが、中学生になって(選手権出場が)明確な目標になりました。その中で、こうやって選手権の舞台に立てるというのはうれしいです。ただ、そこで(舞台に)立つだけじゃなく、結果を残さないといけないので、自分の次のステップアップのために、ここで結果を残したいと思います。

青森山田 住永翔主将

選手宣誓を引き当てた青森山田の住永主将は「固くなり過ぎずしっかりとやりたい」とコメント 【スポーツナビ】

「今年のスローガンは結束力」

(選手宣誓をすることが決まったが)必ず誰かがやることになるものが自分に当たりましたが、ポジティブに考えています。たくさんの人が見ている中で選手宣誓をやるということは、自分にとっても良い経験になると思います。キャプテンをやっている以上、人前で話すことは多いので、あまり固くなり過ぎずしっかりとやりたいなと思います。

(話す内容は)たくさん候補がありますが、サッカーができる喜びはしっかりと入れたいと思います。あとは、監督やスタッフと相談して決めていきたいと思いますが、相手を少しでも威圧できればいいなと思います。大口をたたくのはあまり好きではないのですが、やるからにはしっかりとした意気込みだったり、全国高校サッカーの選手のひとりとして、恥のないようにしっかりとやりたいと思います。

(初戦の相手が鵬翔に決まったが)相手どうこうよりも、しっかりと自分たちのサッカーができるように、勝ち切りたいと思います。初戦がどこであろうと、勝ち上がっていけば(強豪と)やることは間違いないので。トーナメント戦なので、初戦の勝ち方がすごく重要だと思います。初戦で勝つことができれば、自然とノッていくと思います。

(今年のスローガンは)我が強い選手が多いので、「結束力」を掲げました。我が強い分、みんながまとまれば、すさまじいパワーが出るというのは常日頃から言われていますし、常に意識しています。青森山田初の選手権優勝を狙っていきます。

(個人としては)今後の人生を変えるかもしれない大会だと思っています。単なる高校最後の大会ということではなくて、これからの人生の始まりだと思っています。埼玉スタジアムというたくさんの観客が入る中でやりたいですし、去年その経験をしているので、今年は何が何でも決勝までいって勝ちたいと思っています。

(去年の北城俊幸キャプテンが青森山田史上最高のキャプテンと言われていたが、プレッシャーは?)新しいチームが始まった時はキャプテンとしてやっていけるのかという不安だったり、このチームをまとめていけるのかという心配はありましたが、自分の色や特徴は北城さんとは違うものを持っていると思うので、自分なりに違ったキャプテンになれればいいと思ってやっています。

聖和学園 小倉滉太主将

「距離感が近いサッカーをしている」と今年の聖和学園の特徴をコメントした小倉主将 【スポーツナビ】

「距離感が近いサッカーをしている」

 しっかりと海星(三重)に勝って、初戦突破は達成したいと思います。自分たちのパスとドリブルのサッカーは全国でも通用すると思っています。(去年、一昨年と初戦突破をできているが)先輩たちはすごく力があったのですが東北勢に負けてしまいました(編注:一昨年は尚志、昨年は青森山田に敗退)。自分たちも3回戦まで青森山田と当たりますし、勝って先輩たちのリベンジを果たしたいと思います。東福岡とも対戦してみたいですし、強いところとやりたいです。勝ち進んでいけばそれはかなうので、一つでも多く勝っていきたいと思います。

(意識していることは)本当にいつも通りということだけです。監督からもよく言われていますし、自分たちでもそう思っています。

(目標は)総体で負けてから東北大会優勝を目指しました。そこで優勝できてからは選手権の県大会優勝を目指し達することができて、優勝した次の日のミーティングで全国制覇を目標に設定しました。プレーの面では、選手同士の距離感が近いサッカーをして、見ている人たちを楽しませるサッカーというのが今のスローガンになっています。

 去年の先輩たちはロングボールを結構使っていましたが、僕らは個が突出した選手がいないので、狭い距離感でどこからでも点を取れるというのが持ち味だと思っています。自分たちの特徴であるドリブルを生かしつつも、その中でパスも散りばめて、駆け引きをうまく出していければと思っています。(選手権は)小さいころから見てきた大会ですし、そこでプレーできるというのは本当に幸せです。楽しみたいです。

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