小久保監督「WBCへ結束力を高めたい」 11月の侍ジャパン強化試合メンバー発表
11月の強化試合のメンバーを発表した小久保監督。来年3月のWBCに向けて最後の集まる機会ということで「結束力を高めたい」と語った 【スポーツナビ】
メンバーは北海道日本ハム・大谷翔平、横浜DeNA・筒香嘉智、巨人・坂本勇人ら代表常連組に加えて、日本ハム・大野奨太、広島・鈴木誠也らが初選出された。今回、大谷に関しては指名打者、代打での起用になるとのこと。
来年3月に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を控え、2大会ぶりの世界一が至上命題の侍ジャパン。小久保監督は今回の強化試合を「本番に向けて集まる最後の機会。WBCへ向けて結束力を高めたい」と語った。
8日間の最後の集まりを大事にしたい
■小久保監督「今後を見据えて勝ちにいく」
いよいよ来年WBCに向けての侍ジャパンの集まりとしては最後の強化試合ということになりますので、新しい選手たち、初めて侍ジャパンのユニホームに袖を通す選手たちもいるので、しっかりそういう選手たちを見極めて、彼らのパフォーマンスを高められるような集まりにしたいと考えています。何よりも8日間(11月6〜8日までは千葉・QVCマリンフィールドで練習)を大切に過ごしたいと思います。今後を見据えて、勝ちにいく試合運びをやっていきたいと考えています。
キャッチャーの強化がポイント
――強化試合4試合の意義は?
集まれる最後の機会ということなので、このメンバーを中心に戦うのは間違いないわけですから、よりWBCへ向けての結束力に高めたい、そういう大事な8日間、4試合にしたいです。
――世界一奪還に向けて、現状の侍ジャパンに必要なものは?
バッテリーを中心とした投手力が日本の一番の強みだと思いますので、その中で今回はキャッチャーに大野を初選出したんですけど、キャッチャーとしてのレギュラーは侍ジャパンでは決まっていない状態なので、キャッチャーの強化がポイントだと思っています。
――この4試合で重点的に確かめたいところは?
もちろんスーパースターたち、一流選手たちが集まる場所で、自分のチームではポジションが決まっている選手たちばかりですが、限られた28名の枠の中で戦わなければいけないので、この秋は自分の本業以外のポジションも守ってもらう可能性もありますし、自分の慣れ親しんだ打順ではないところを打ってもらうことも考えられるので、より一層負けられない試合を前提にしながらの試合運びをしたいなと考えています。
――3月の強化試合では投手起用に重点を置いていましたが、今回の強化試合の投手起用は?
来年は球数制限があるので、この秋もある程度球数をしっかり頭に入れながら投手起用をしたいなと考えています。まずは、ボールの違いがあるので、ボールの違いとマウンドの硬さですね。あとは1次ラウンド、2次ラウンドは東京ドームなので、それに向けて同じ場所でできる、同じボールでできる、同じマウンドの硬さでできるということがあるので、その辺はピッチャーには短い期間ですけど、感じるもの、つかむものを持ってほしいと思います。
右の外野手として広島・鈴木に期待
今回初選出された広島・鈴木。小久保監督も「右の外野手不足の中期待している」とコメント 【写真は共同】
もちろんみんなですが、野手では大野はキャッチャーですけど、新しいメンバーは鈴木しか入っていませんから、あとは過去に招集したメンバーがほとんどなので。今年の鈴木の活躍は、右の外野手が不足している中で、彼の右の外野手としての存在というのを期待しています。
――世界一奪回へ向けて日本人メジャーリーガーの招集が期待されているが、その必要性をどう考えている?
必要だと思っています。ただ、この秋は声を掛けなかったので、来年のWBCでは招集の方向で話を進めていきます。
――クライマックスシリーズ(CS)で投打で活躍した大谷の起用について、3月のWBCでは二刀流の起用はある?
投打ともに日本のトップクラスという認識なので、あとは本人ともしっかり話をしながら、貴重な両方できる選手なので、負担がかかりすぎないようにしっかり配慮して考えていきたいと思います。
――世界一奪回へ監督の思いは?
もうこの秋の強化試合が終わればすぐに本番なので、とにかくそこに向けてしっかり準備するだけです。