【K-1】武尊、2階級制覇を成し遂げK-1の中心に立つ!「フェザー級王座決定トーナメントは“挑戦”」

K-1実行委員会
 11月3日(木・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K−1 WORLD GP 2016 JAPAN〜初代フェザー級王座決定トーナメント〜」(※−57.5kgから名称変更)。1回戦でジェイミー・ウィーランと対戦する武尊は、保持していたスーパー・バンタム級(−55kg)のベルトを返上しての初代フェザー級王座決定トーナメント挑戦となる。

初めてベルトを獲った時ぐらいギラギラ燃えてます

K-1初の2階級制覇をめざしフェザー級王座決定トーナメントに挑む武尊 【(C)K-1実行委員会】

――今回は保持していたスーパー・バンタム級のベルトを返上して、初代フェザー級王座決定トーナメントへの出場となりました。最近は−55kgよりも重い契約体重で試合をしていましたが、階級を上げることは頭にあったのですか?

 そうですね。減量がきつかったこともあるし、スーパー・バンタム級のチャンピオンとして勝ち続けていると、毎回“勝って当たり前”と言われて試合をするのが、自分の中ではモチベーションにならないというか。それよりも“勝ったらすごい!”と言われるような試合をしていきたいと思っていて、そのタイミングで新階級ができるという話があったので挑戦したいと思いました。今までK−1で2階級制覇した選手も、2階級制覇に挑戦した選手もいないと思うので、自分がそれを成し遂げたいと思います。

――武尊選手は性格的に安定しているよりも新しいことに挑戦している方が合っていますか?

 僕は恋愛もそうなんですけど、追っかける方が好きなんですよ。逆に追っかけられるのは嫌いです。常に追っかけていたいというか、守りに入ってる時は自分の中でもつまらないんで。試合スタイルもそうなんですけど、攻めて攻めて新しいことに挑戦している時が一番モチベーションが上がるし、練習もすごく頑張れるというのが自分でも分かります。だから今はすごくモチベーションが上がっていますね。それに加えてフェザー級は減量も少し楽になるので、身体を今まで以上に強くできるところもあります。今までは減量に入ると、せっかく付けた筋肉も落とさなければ体重が落ちない状況だったので、フェザー級は自分の1番いい動きが見せられると思います。

――スーパー・バンタム級王者として試合を重ねていく中で、勝って当然というプレッシャーややり難さはありましたか?

 プレッシャーややり難さよりも自分はそれが楽しくないというか。なんていうんですかね……勝って当たり前の試合は勝ってもそんなに褒められないじゃないですか? 僕は褒められて伸びるタイプで、褒められたいタイプなんで「あの選手に勝ったら凄いな!」や「2階級制覇をしたらすごいな!」と言われるような試合がしたいですね。

――では今はベルトを獲る前のような心境ですか?

 チャンピオンベルトを持っているということは1番強いという証なんで、それに見合った試合をしなければならないというプレッシャーはありました。でも今回はスーパー・バンタム級のベルトを返上して、すごく大事にしていたベルトだったし、ずっと持っていたい気持ちもあったんですけど、ベルトを返上したことでそういうプレッシャーはなくなりました。だから僕の中では今回のフェザー級初代王座決定トーナメントは本当に挑戦だと思っていて、初めてKrushで−58kgのベルトを獲った時と同じぐらい気持ちがギラギラ燃えていますね。

1回戦に勝てば一気に優勝までいける

スーパー・バンタム級のベルトを返上して初代フェザー級王座決定トーナメント挑戦 【(C)K-1実行委員会】

――トーナメント1回戦ではイギリスのジェイミー・ウィーランと対戦します。ほぼ負けなしで非常に評価の高い選手ですが、どんな印象を持っていますか?

 K−1の世界トーナメントで戦うからには中途半端な選手と戦ってもしょうがないと思っています。今回の対戦相手は周りの人から海外でもかなり有名な選手だと聞いたんで、そういう有名な選手がK−1に上がってきてくれて、1回戦で対戦できることがすごくうれしいですね。

――初戦からこのような実績のある選手と戦いたかったですか?

 去年の11月の防衛戦で戦ったチャールズ・ボンジョバーニも当時無敗の選手でしたし、そういう強い選手と戦うことによって自分も成長できます。強い選手と1回戦で戦うことは僕にとっても良い流れで、1回戦に勝てば一気に(優勝まで)いけると思うので、そういう意味でも楽しみです。

――また対戦発表記者会見でも出場する小澤海斗選手から挑発される場面もありました。今、小澤選手についてはどんな心境ですか?

 まず(小澤は)8月のKrush名古屋大会で同門の(大岩)龍矢とタイトルマッチを戦って、龍矢もすごく善戦して、そんなに差がない試合だったと思います。逆に言うと龍矢とほとんど差がない試合をしておいて、俺の名前を出すなよって。試合後に名前を呼ばれた時にそれを思って、イライラが溜まっていました。今はそのイライラがモチベーションになっていて、前回(6.24代々木大会)ではKOできなかったので、今回のトーナメントで黙らせてやろうという気持ちが強いです。トーナメントの逆ブロックになってしまったので、決勝に上がってこないと戦うことがないですが、決勝まで上がってくることができたら、俺の名前を呼んでもいいよって感じですね。逆に決勝に上がってくるまでは、俺の名前を呼ぶなよって言いたいです。

――武尊選手はK−1で実績を残して、周りの選手から狙われる立場になると思います。今までとは違うシチュエーションになると思いますが、そこに関してはどう考えていますか?

 周りは僕のことをそう思っているかもしれないですけど、僕は今回“挑戦”という気持ちでトーナメントに挑むので、そこの部分は気にしてないですね。思いっきり戦うだけです。

――新生K−1が始まって、武尊選手はいろんな試合でK−1を引っ張ってきました。またフェザー級という新階級でも初代王者になって、よりK−1を盛り上げていきたいという気持ちはありますか?

 もちろんです。フェザー級のベルトもそうだし、2階級制覇はK−1でまだ誰もやっていないことなので、それを僕が達成して、僕がK−1の中心として、もっとK−1を大きくする。僕がK−1を引っ張っていきたいと思います。
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