開き直りが勝負強さにつながる!? 立浪和義氏が語る短期決戦の重要点
セ・リーグ3位で初のCS出場を決めたDeNA 【写真:BBM】
“勝てばもうけもの”の2位、3位チーム
ロッテが過去2度、2位以下から日本一に駆け上がった“下克上”がありました。今年もセ・リーグであれば広島が独走で優勝を決めましたが、DeNAが終盤にきて元気ですし、ひと波乱、ふた波乱あるかもしれません。
短期決戦はコンディションが重要
よく“逆シリーズ男”という言い方がありますよね。特に打者に多いのですが、シーズン中調子の良かった選手ほど相手チームにも徹底的に研究され、出だしでつまずくとそのまま終わってしまいます。結果を残せたことで無意識のうちに油断することもあると思うのですが、「俺は打てるはず。こんなはずはない」と思って焦り始め、自分で自分を追い込んでしまうのでしょうね。逆にシーズンの調子が悪い選手の方がなんとか取り返そうと、良い結果を出すのも珍しくありません。
自分で自分を追い込まないために重要なのは、シリーズ本番までの準備期間の使い方だと思います。
体のキレを作るために走り込みをするのか、シーズン中に感じた技術的課題を修正するのか、あるいは相手投手の研究をするのか。やるべきことはその選手で違ってくると思いますが、限られた時間をしっかり使うことで精神面の余裕も出てきます。そうなると、ここぞという場面で「やるべきことはやったのだから」と、良い意味での開き直りもできるのです。短期決戦ではこの開き直りこそ、勝負強さにつながるのです。