“清宮流”で新しい早稲田実を創造中 センバツに「行けると思います」と即答

清水岳志

和泉監督もキャプテンに太鼓判

新キャプテンとして早稲田実を引っ張る清宮。8日から開幕する秋の東京大会で来年のセンバツ出場を目指す 【写真は共同】

「ゲーム前に(先攻後攻を決める)ジャンケンしました(笑)」

 新キャプテンに就任して初めての公式戦、新たな仕事を問われて、早稲田実・清宮幸太郎らしいほんわかした雰囲気を醸した答えだった。もちろん叱咤し鼓舞もする。チームの攻撃の時は円陣の中心で「この回、点取るぞ」と言う大きな声はキャプテンとして板についていた。

「実績からみたら他にいない。嫌じゃないみたいだし、任されればチームのためにやる、と」

 和泉実監督は清宮のキャプテン像を早くから描いていたようだ。「よく声も出すし、あのキャラだし盛り上がるよ」との評価。キャプテンが適任と言えそうだ。

「GO」と「5」をかけたスローガン

「Go」

 進むとか、行くとかの意味で用いられる。さらには行動を始める、振る舞う、時間が経過する、などの意味もあって、多様な場面で使われる言葉だ。新キャプテンも「話すと長くなるんですが……」と会見5分間の中で話すには短い、いろんな意味があるんです、とでも言いたげに話し出した。

「Go! Go! Go! 」

 早稲田実の新チームのスローガンだ。投手は球速5キロアップ、野手は飛距離5メートルアップ、体重5キロ増、という3つのGOには数字の「5」もかけられている。

「夏の予選の準々決勝で八王子に負けたことから始まってます。向こうには140キロを投げるピッチャーもいました(うちにはいない)」

 そして「最後の打席もそうですし」と自身が一番悔しくて、刻み込みたい今夏の打席のことを挙げた。あと5メートルの飛距離があれば、同点ホームランになっていたからだ。

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著者プロフィール

1963年、長野県生まれ。ベースボール・マガジン社を退社後、週刊誌の記者を経てフリーに。「ホームラン」「読む野球」などに寄稿。野球を中心にスポーツの取材に携わる。

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