お値段2億円サトノ&マカヒキ配合スズカ  1着同着ディープ産駒2頭の★評価は……

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

 ディープインパクト産駒2頭の同着劇となった土曜阪神の新馬戦。2億円近い落札額で里見オーナーの期待も高いサトノアーサー、ダービー馬マカヒキと同じ血統構成のスズカフロンティア。今週は文字通り甲乙のつけられない2頭をピックアップ。

今年も「2億円」の「サトノ」が登場 サトノアーサー

デビュー戦で1着同着となったスズカフロンティア(左)とサトノアーサー(右)(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

10/1(土) 阪神5R 2歳新馬 芝2000m
サトノアーサー 牡 馬体重:464kg
★★★★★★ 6点〔OPクラス〕
騎手:川田 厩舎:(栗) 池江寿 
生産: ノーザンファーム
馬主: 里見治
父:ディープインパクト
母:キングスローズ(Redoute's Choice)

無難にスタートを出て、折り合いもついて中団をスムーズに追走。残り800m辺りから徐々に手が動いてペースアップし、前にスズカフロンティアを見ながら外を回って追い上げていく。直線ではややモタつき気味で、先に抜け出したスズカを捉え切れるかは微妙な所だったが、重心がグッと低く沈む迫力のあるフォームで追い込むと同着でのゴールインとなった。

馬体診断
全体のバランスは良いが、トモを中心にまだ発展途上といった印象も見受けられ、スピードに乗ってからは問題ないが、スピードに乗るまでがまだ弱い。最終追いでは終い重点とはいえCWでラスト1F11秒5。折り合い面にも不安はなく、もっと長い距離の方が良い。多少渋った馬場くらいならこなせるが、ストライドが大きいタイプだけに本質的には良馬場で。

血統診断
母キングスローズはニュージーランドの1000ギニーを制した馬で、他にGIで2着が2回、重賞は5勝という馬。1200m〜2000mまで、幅広い距離で走っていた。本馬が初仔だが、セレクトセールで2億円近い値が付いたことから、期待の大きさがうかがえる。母父のRedoute's Choiceは1200m〜1600mで活躍したが、産駒には2000mを越す距離で活躍する馬も多い。父との組み合わせなら中距離〜長距離まで幅広くこなせそうだ。

馬券の狙い目→現状の競馬ぶりなら2400m級かそれ以上の距離がベター。まだまだ先の話だが、菊花賞戦線で狙ってみたい一頭。

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競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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