【新日本】BUSHIボイコット? 謎の“銀仮面”登場に会場騒然 IWGP王者KUSHIDAに挑戦者逆指名を要求

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タイトルマッチ前哨戦は異常な事態へ

BUSHIはIWGPジュニア王者KUSHIDAに挑戦者逆指名を要求 【横田修平】

 12日の新日本プロレス「Road to DESTRUCTION」では、大田、広島、神戸と続くタイトルマッチの前哨戦が行われた。メインイベントでは25日の兵庫・神戸ワールド記念ホールでIWGPインターコンチネンタル王座を争うマイケル・エルガンと内藤哲也、17日の東京・大田区総合体育館でジュニア王座を争うKUSHIDAとBUSHIの戦いに注目が集まったが、BUSHIが10分を過ぎても姿を見せず。その代わりに登場した“謎の銀仮面”に会場は「新しいパレハか?」と騒然となった。

BUSHIに代わり“謎の銀仮面”が登場

【横田修平】

 まずロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)が入場するが、最初にBUSHIではなく銀仮面の男が姿を見せる。続いてSANADA、その後にベースボールシャツの内藤が入場。コールを受けるもBUSHIは姿を見せず、謎の銀仮面(BUSHI?)はリングに上がらず、3対2のままゴングが鳴らされる。

 先発はエルガンと内藤。内藤のツバ攻撃にエルガンは激怒するも、内藤は余裕で寝そべりポーズ。エルガンも負けじ寝そべり内藤を挑発する。エルガンのブレーンバスターをSANADAがカットに入るが、エルガンは構わず持ち上げ内藤を叩き落とす。

エルガンと内藤はお互い挑発合戦

【横田修平】

 棚橋とSANADAがスピーディーな攻防。クシダがリングインするも銀仮面はまったく動かず。場外に落ちた棚橋を銀仮面がストンピング、顔面を踏みつける。
 LIJにつかまった棚橋だが場外の銀仮面をスライディングキックで吹っ飛ばすと内藤にドラゴンスクリューでエルガンにタッチ。SANADAをフロントスープレックスで投げるが、銀仮面が足を引っ張り場外に落とす。エルガンのラリアット連打に内藤はマンハッタンドロップ。ロープを使ったスイングDDTはエルガンがこらえ、そのまま持ち上げ昇天のように落としていく。

悠々登場のBUSHIがKUSHIDAに毒霧噴射

10分以上も“遅刻”して登場したBUSHIはいきなりKUSHIDAに毒霧噴射 【横田修平】

 試合が動いたのは10分過ぎ。KUSHIDAが内藤に腕十字、そこをSANADAがSkull Endに捕らえるが、さらに棚橋がスリングブレイド。KUSHIDAが内藤をホバーボードロックで絞め上げると、そこに本物のBUSHIが悠々登場し場外からKUSHIDAに毒霧噴射。
 BUSHIは内藤とタッチするとKUSHIDAにMXを決めるが、これは棚橋がカット。最上段からのMXはKUSHIDAがかわし棚橋がスリングブレイド、そこにSANADAがTKO、エルガンはSANADAに投げっぱなしジャーマン、内藤にショートレンジラリアット。全員がダウンする。
 BUSHIがKUSHIDAにコードブレーカー、カナディアンデストロイはカウント2で返されるも最後は2度目のMXで3カウントを奪った。

BUSHIは挑戦者逆指名を要求

【横田修平】

 王者KUSHIDAを沈めたBUSHIはマイクを持つと「おい、KUSHIDA! 大田区メインのタイトルマッチの対戦相手が誰でもいいんだったらよ、オレはタイトルマッチを譲渡するよ。会社が決めたカードじゃなく、オマエ自身が決めろ。オマエの口からIWGPジュニア次期挑戦者の名前を……オレの名前を指名しろよ。1つだけ言っておく、オレオマエに負けない、絶対にな」と、KUSHIDAに答えを求めた。

 そのアピールを受け、ロッカールームでKUSHIDAが改めてBUSHIを挑戦者に指名。「チャンピオンが指名しないんなら譲渡するよ。誰でもいいんだったらオレはやらないよ」と固辞していたBUSHIも「これで文句は言わさないよ。チャンピオン自ら指名したんだよ。これでタイトルマッチ決まりだよ。今から楽しみだよ。エンセリオ。マジで!」と、してやったりの不敵な笑みを浮かべた。

ファレへのリベンジに燃えるオカダ

G1で敗れているファレへのリベンジに燃えるオカダ 【横田修平】

 セミファイナルでは、22日の広島・広島サンプラザホールで東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証を争うケニー・オメガとYOSHI−HASHI、22日に一騎打ちを行うオカダ・カズチカとバッドラック・ファレが激突。
 ゴングを待たずに試合開始。金髪のYOSHI-HASHIは場外でオメガを襲撃。オカダもファレとやり合う。オカダはオメガにフラップジャック、ファレをボディースラムで持ち上げようとするも失敗。逆にタックルで吹き飛ばされる。
 オカダのローンバトルが続く。ファレが串刺しプレス、ボディープレスもカウント2。バッドラックフォールをかわしてレインメーカーを狙うが、ファレはグラネードの体制へ。しかしオカダはジョン・ウーでかわしてドロップキック。

YOSHI-HASHI「権利証は広島で必ずいただく」

YOSHI-HASHIは「権利証は広島で必ずいただく」とオメガを挑発 【横田修平】

 リングインしたYOSHI-HASHIはオメガにヘッドシザースホイップ、ロープに引っ掛けてのドロップキック、パワーボムはオメガが切り返しカミカゼからムーーサルト。カウント2。石井がトンが兄弟を相手に奮闘。トンガ兄弟の合体攻撃はカウント2。ゲリラ・ウォーフェアも石井がこらえる。
 ここでYOSHI-HASHIがオメガにかち上げラリアット、オカダがファレを持ち上げボディープレス、後藤がタンガに牛殺し、石井がスライディングラリアット、最後は垂直落下式ブレーンバスターで3カウントを奪った。

 試合後、YOSHI-HASHIはマイクを持つを「その権利証、広島で必ずいただくから覚悟しとけ、オラ!」とオメガを挑発。オカダもファレとにらみあった。

【横田修平】

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