【UFC】石原“夜叉坊”がグティエレス戦を語る「まぁ、オモロイ試合しますよ」

MMA PLANET

「UFCファイトナイト ソルトレイクシティ」でグティエレスと戦う石原“夜叉坊” 【Zuffa LLC】

 日本時間8月7日(日)に「UFCファイトナイト・ソルトレイクシティ」が開催される。同大会でオラシオ・グティエレス(メキシコ)との対戦を控えた石原”夜叉坊”暉仁が、現地での電話取材に応じた。(取材・文/MMAPLANET 高島学)

「UFCに育てられてるんとちゃうかなぁ」



――ソルトレイクシティ入りしてから、今の体調を教えてください。

 体調は万全ですね。えぇ感じです。ただ、ここが高地っていうのがあって。それをこっちに来て知って、ミットを持ってもらったら息が上がるのが、ちょっと気持ち早いかなと思って。標高がナンボかとか、全然分かんないスけど(※ソルトレイクシティの標高は1228メートル)高地なんですよ。最初は気分なんかなぁって思っていたけど(笑)。

――それはペース配分が重要になってきますね。

 そうなんですよね、スタミナには常に不安はありますからね(笑)。

――実は『MMAPLANET』では盟友、田中路教選手にも話を伺っていて、今回の対戦相手であるオラシオ・グティエレスに負けてなどいられない、石原選手は日本勢では珍しくUFCにプロテクトされている立場にあるという話題になりました。

でしょう? 僕もUFCに育てられてるんとちゃうかなぁって気はしています(笑)。

――ご自身でもそういう意識はありますか。

 ありますねぇ(笑)。もう、どこに行っても甘やかされるんかなぁって思って。

――その状況を有効利用しないといけないですね。

 そうなんスよ。僕自身、『何で俺、UFCにおるねん?』って思っているぐらいなんで、有り難いです。そうやって大事に一歩一歩踏ませてもらえるのは、目立てるんでオイシイです。すべてがプラスに作用していますね。

──相手に関わらず、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトの額は同じですからね。

 そこですよ。だから、今回は本当にオイシクないですか?

──勝負は何があるか分からないですが、他の日本勢の相手とは違うなぁとは正直思います。でも、いつなんどき、何を被弾するか分からないので怖い面も当然あります。

 そうなんですよねぇ。甘いですからねぇ。

──基本、石原選手は末っ子気質ですから。

 自分がやりたいようにバァーってやっていたら、なんか皆がサポートしてくれたり、応援してくれて。運が良いんですかね。

──その言葉をインタビュー記事で読み、歯ぎしりしている選手がいるはずです。

 なんやもう、僕はそういう星の下に生まれたんでしょうね(笑)。だから仕方ないですね。

チームアルファメール ジャパンの分まで戦う

【Zuffa LLC】

──そのような恵まれた星の下にあって、今回は日本に戻る中村優作選手、田中選手と別れ、サクラメントに1人残り、アルファメールで練習してきました。

 今回、残ろうと思ったのはUFCで戦っていて、ビザが残っていたというのがあります。それに……3月にジュリアン・エロサ(米国)に勝ったけど、あれからUFCのフェザー級の試合を見ていると、『俺、ここで生き残るの無理やな』って思って。そうやって考えていた時に、生活費をサポートしてくれるって言ってくる人が出てきて、ならリリースされてから米国に行っても遅いなって。で、英語も覚えて幅を広げたいって思うようになったんです。

──そこでTAM JAPAN(チームアルファメール ジャパン)の2人と別れ、今回もセコンドに2人はいないわけですよね。試合に向けて、不安はなかったですか。

 ありましたよ。練習とか必死にやって、コミュニケーションもまぁ取れている感はあるんですけど、やっぱり細かいニュアンスが伝わらないし、僕も何を言っているか分からないところがある。それに優作さんがいないのは大きいです。ここのところ、試合でも打撃は優作さんが言ってくれたことが、めちゃくちゃバッチリはまっていたので。その優作さんがいないのは、やっぱり不安はあります。でも、生活の世話をしてくれる人もいるし。それにこっちやったら、パーティーは金曜と土曜日の週に2回ですからね。

──結局、パーティーしているんですね。

 でも、全然数は少ないし、まったく練習に対する取り組み方も変わってきますよね。やっぱりね、いろんな人が協力してくれて……助けてくれているんやし、そういう人に喜んでもらいたいし。それにTMA JAPANでやってきたこと、やっていくことをしっかりと形にして、自分がソレを試合で魅せないといけないですからね。

相手の印象は「阿呆です」

【Zuffa LLC】

──その意気込みのなか、迎えるグティエレス戦です。

 いや、もう名前を覚えることもできへん相手ですよ(笑)。

──どのような選手だと思いますか。

 まぁ、あんまり外で言えることじゃないのですが……

──いえ、これはインタビューですから、当然外で言うことになりますよ。

 あっ、そうですね。まぁ、一言でいえば阿呆ですね。

──アホ?

 ハイ。阿呆です。いっつも同じ形でテイクダウンを許して。ホンマにずっと同じ形で負けてる。だから、しっかりとね、倒しますよ。

──では、どのような試合を日本のファンに魅せてくれますか?

 まぁ、オモロイ試合しますよ。日本のファンっていうか、皆に魅せて。オモロイ日本人やって思われて。で、英語も勉強しているから、こっちの女の子とも話せるようになるし、モテるようになる(笑)。モテる試合をしますよ! 期待してください!
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