４試合振りのスタメンとなったこの日（現地２１日のフィリーズ戦）の２打席目、イチローはカウント２ボール１ストライクからの４球目を打つと、打球は二遊間へ。センターへ抜けようかという打球をショートのフレディ・ガルビスがスライディングしながら止め素早く送球したものの、イチローは余裕で一塁を駆け抜けた。

　何度か計ったが、手動ながら一塁までの到達時間は３．８１〜３．８６秒。イチローは足でヒットを稼いだ。相変わらずのスピードだが、この時点で３０００安打まであと５本としている。

　３打席目はレフトフライ、４打席目はセカンドゴロ（これも一塁は際どいタイミング）に終ったが、８回に訪れた第５打席では、左腕のダニエル・スタンプと対戦。カウント１ボール１ストライクからの３球目を一、二塁間に転がし、この日２本目のヒットを放っている。３０００安打まではあと４本――。

　これで、明日（現地２２日）から始まるホーム１０連戦でマイルストーン到達、という可能性が高まった。最低でもスタメン出場が２試合あれば、というところではないか。

　そのうちの１試合は早い段階で訪れるかもしれない。

　この日、イチローがスタメン出場したのはジャンカルロ・スタントンが休養したことによるものだ。

　現在マーリンズは２０連戦のまっただ中で、しかもこの日は試合後にマイアミに移動するため、家に戻るのは朝４〜５時頃の予定。Ｊ．Ｔ．リアルミュートもスタメンを外れており、前日はアデイニー・ヘチャバリアが休むなど、レギュラーが順番に休養を与えられている。

　マーリンズの外野陣はすでに１７日にマルセル・オズーナがスタメンを外れたので、おそらく近いうちにクリスチャン・イエリッチが休みをもらい、イチローがスタメンという形になるのではないか。その可能性があるとしたら、２４日のデーゲームが有力だろう。