坂本勇人、好調の秘けつは「左足と間」 通算2480安打、立浪和義氏が解説
連続写真:坂本の打撃フォーム
【写真:BBM】
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立浪氏が解説するように足の動きが“かく”ような動きになっている 【写真:BBM】
今季は「間」がつくれている
その秘密が上げた左足で、すぐ前に運んでいくのではなく、足をかくようにする“遊び”があり、回すように前側に持っていくことで、間を作れています。坂本選手は、入団当時からこのバランスが非常によかったのですが、少し体がベース寄りにかぶって窮屈になり、多少インサイドを扱いづらくなっていました。それが今年は本来のフォームに戻り、軸足にしっかり重心を乗せ、ゆったりとした間もできています。おそらく、より高いレベルを求める試行錯誤のなかで迷いが生じていたのでしょうが、いいバッターの技術は共通点が多く、実はシンプルなものです。坂本選手も不振に苦しむ中で立ち止まって考え、本来のスイングを取り戻したのではないでしょうか。
今季は押していくような意識
序盤戦のスポーツ紙の記事で、点ではなく、面の意識を持つようになった、という話を読みました。本来、引っ張り系のバッターですし、面で打つタイプではないように思いますが、意識のうえでの引き出しが増えたということかもしれないですね。面で打つというのは、たとえば埼玉西武の秋山翔吾選手のようなタイプで、グリップから出していくところは同じですが、ホームランバッターが小さな支点で一気にバットのヘッドを走らせるのに対し、多少押していくような意識でのスイングなので、どのコースでもとらえやすくなります。長打は減りますが、逆方向にもヒットが打てるということです。いずれにせよ、これからの坂本選手に注目ですね。
立浪和義氏プロフィール
【写真:BBM】
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