ル・マンのサーキットへはトラムがお勧め 市街地からのアクセス方法 〜動画付き〜
07年のトラム開通でアクセス良好
チケットには24時間レースのマークが! サイズはクレジットカードほど。トラム内にある機械に切符を入れると、裏に日付と時刻が打刻される 【田口浩次】
一方、モータースポーツの世界では、騒音問題や広い敷地面積が必要なことから、サーキットへのアクセスは決して良いとは言えない。条件が良いのは街なかをサーキットに変えてしまう、F1のモナコGPやシンガポールGPなど、市街地開催レースくらいだろう。
そんななか、1923年にスタートした「ル・マン24時間レース」は、他のレースと同じように、車でしかアクセス方法がなかったが、2007年に激変した。それがル・マン市中心部からのトラム(路面電車)開通だ。なんと、公開車検場があるリパブリック広場から、乗り換えなしでサーキットのある終点(ANTARES MMArena駅)まで行くことができる。さらに、その路線の途中にはTGVも停車するル・マン駅があり、パリからでも通えてしまう。まさに世界有数の好条件サーキットへと生まれ変わったのだ。
【動画】「ル・マン24時間レース」のサーキットにトラムで向かう
しかし、よくよく見ると、とてもわかりやすくできていた。一見すると、タッチ画面のように触ったり、各種ボタンがわかりにくいが、実際はロータリー式のダイヤルと、その真ん中にある緑色の決定ボタンだけで作業は進む。最初にロータリーを回すと、切符の種別が選択できる。ここでは片道切符(1.5ユーロ)、往復切符(2.9ユーロ)、一日乗車券(4ユーロ)と、さまざま種別の切符が上から順番に並んでいる。往復切符と一日乗車券の差は1.1ユーロなので、日本からのレースファンは4ユーロの一日乗車券を買うのが便利だと思う。上から3番目、画面表示には「1 JOURNEE」とある。ここを選択したら、真ん中の緑色のボタンを押して決定する。
いちばん注意したいのが、紙幣は使えないこと。クレジットカードか小銭での支払いとなる 【田口浩次】
ここで注意したいことがある。じつはこの券売機、お札は使えない。「VISA」や「マスター」等のクレジットカードと小銭だけが使用可能。試しにクレジットカードと、「VISA」対応のデビットカードを使ってみたところ両方使用できた。カード使用が心配な方は、2ユーロや1ユーロ通貨を準備しておく必要がある。