東上最終便でSオーディンが存在アピール 今年のダービーは史上最高レベルの大混戦
競馬専門紙「優馬」の3歳馬チェック
3つ目の重賞タイトルを背に いざダービーへ スマートオーディン
末脚を武器に重賞3勝目をあげたスマートオーディン 【撮影:日刊ゲンダイ】
スマートオーディン 牡 馬体重:482kg
騎手:戸崎圭 厩舎:(栗) 松田国
生産: スカイビーチステーブル
父:ダノンシャンティ
母:レディアップステージ(Alzao)
初勝利時の評価:★★★★★★★ 7点〔GIIIクラス〕
いつも通り、テンに急がせず後方追走から末脚を伸ばす、という競馬。相手関係を考えれば着差など物足りなくも感じるが、パドックで見た馬体からはあくまで試走という印象も受けた。初めてのコーナー4つのレースにも対応できた点は収穫。これで重賞タイトルは3つ目。東スポ杯2歳S、毎日杯、そして京都新聞杯と、すべて「ラスト2F目で10秒台」のラップを刻むレース。それは即ち瞬発力の証明でもある。ダービーが本当に楽しみになった。
日本ダービー 想定単勝オッズ
(→)1番人気 マカヒキ 3.4倍
(→)2番人気 サトノダイヤモンド 3.9倍
(→)3番人気 ディーマジェスティ 5.1倍
(→)4番人気 リオンディーズ 6.9倍
(→)5番人気 スマートオーディン 7.2倍
長所
東スポ杯2歳S後、パワーアップを図り、より逞しくなった。京都新聞杯での抜け出す際に見せた瞬発力は世代でも1、2を争うレベルだろう。激戦となった皐月賞をパスして、毎日杯〜京都新聞杯というローテは3年前のダービー馬キズナと同じ。余力という意味でのアドヴァンテージも見込めるはず。
短所
筋力がアップして瞬発力に磨きが掛かった反面、使える脚が短くなったという印象もある。これまでラスト1Fを11秒台前半でまとめてきた馬が、平坦な京都で11秒9。仕上がりの差と言うこともできるが、持久力の問われる流れだった共同通信杯での惨敗と、その勝ち馬ディーマジェスティがハイペースの皐月賞を勝ったことからも、現状ではスローな流れの方が良いのではないか。