日本柔道、最重量級の復権はあるか 強豪が待つリオへ、原沢には変化が必要

平野貴也
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代表内定も厳しい表情

全日本柔道で連覇を逃した原沢。リオ五輪代表には内定したものの、後味の悪い形となってしまった 【写真:中西祐介/アフロスポーツ】

 原沢が味わった苦汁の価値は、これから先の結果で決まる。

 全日本柔道連盟は29日、リオデジャネイロ五輪の男子100キロ超級日本代表選手に原沢久喜(日本中央競馬会)が内定したと発表した。同日、代表の最終選考会を兼ねた全日本柔道選手権が日本武道館で行われ、代表候補の原沢は2連覇が期待されていたが、準決勝で敗れた。しかし、ライバルである七戸龍(九州電力)も準決勝で敗退。これまでの国際大会や、今月の始めに福岡で行われた全日本選抜柔道体重別選手権の結果(優勝)を踏まえて、原沢が選出された。

 実績重視の傾向は、すでに他階級の選出で明確になっており、選出結果は、大方の予想通りだった。大会後、記者会見に臨んだ原沢は「最終選考の大会で負けてしまい、後味の悪い形で五輪代表に決まってしまったのですが、選ばれたからには、死に物狂いで、覚悟を決めて、金メダルを取りにいきたい」と厳しい表情で抱負を語った。
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著者プロフィール

1979年生まれ。東京都出身。専修大学卒業後、スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集記者を経て2008年からフリーライターとなる。主に育成年代のサッカーを取材。2009年からJリーグの大宮アルディージャでオフィシャルライターを務めている。

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