【DDT】カリスマ佐々木がDDT2冠王に君臨 LiLiCoが鉄人王座陥落も新たな標的へ

高木裕美

LiLiCo、愛の力で復活 ササダンゴのベルト奪取へ

赤井沙希はLiLiCoからアイアンマンヘビーメタル級王座を奪取 【前島康人】

 DDT EXTREME級選手権試合では、スーパー・ササダンゴ・マシンが平田一喜を退け2度目の防衛に成功。次回5.29後楽園で行われるV3戦の挑戦者には、この日、アイアンマンヘビーメタル級王座から転落したLiLiCoが名乗りを上げた。

 LiLiCoはこの日の第2試合で、お気に入りのイケメンレスラー・渡瀬瑞基と組んで、赤井沙希&大石真翔組と対戦。LiLiCoの保持するアイアンマンヘビーメタル級王座をつけ狙い、トレーニング中のジムに奇襲まで仕掛けるほどの執念を燃やす赤井は、力比べを要求するLiLiCoに張り手をかますと、怒涛の張り手の応酬へ。赤井がボディースラムを繰り出せば、LiLiCoもすぐさま投げ返し、互いの頭をつかんでのもみ合いとなる。

 5分過ぎには赤井に合体パワーボム、卍固めが決まり、勝利を確信したLiLiCoが両手を大きく広げてカバーに入るも、パートナーの大石がカット。渡瀬のエルボー誤爆をきっかけに、赤井がLiLiCoをスリーパーで捕獲し、3カウントを奪った。

LiLiCoは渡瀬瑞基の熱いキスで意識を取り戻す 【前島康人】

「私が新世代の女王。このキラキラのベルトを持っている赤井沙希の存在を世間に広めていく」と勝ち誇る赤井に対し、LiLiCoはダウンしたまま動けず。担架に乗せられて退場すると、渡瀬が心配そうに付き添うも、意識が戻らないまま、時間だけが過ぎていく。

 だが、「意識を取り戻すために必要なものは2つ。1つはベルト。2つ目は愛です」と聞き思い悩む渡瀬の耳に飛び込んできたのは、EXTREME級王座防衛に成功したササダンゴの「話題性があって、知名度があって、yahooニュース性がある挑戦者いないかなぁ」というつぶやきだった。

 ササダンゴはこの日、「チャンピオンがルールを決められる」というEXTREME級ならではの特色を生かし、平田を「アルティメットCCC」ルールで一蹴。だが、まだ2度しか防衛していないのに「もうDDTには挑戦者がいない」と主張するササダンゴの訴えに、LiLiCoの本能が覚醒の兆しを見せた。

ササダンゴが防衛したEXTREAM王座に挑戦を表明したLiLiCo 【前島康人】

 担架に乗せられたまま、再びリングに現れたLiLiCoに、渡瀬が愛の口づけ。「ベルトと愛」という2つのアイテムを手に入れたLiLiCoは、「地獄の底から蘇ったぞ!」と絶叫すると、「どんどんDDTに食い込んでやる。このベルトに挑戦させろ」と、次なる標的に食らいつく肉食ぶりを発揮。ササダンゴもビビりながらもこれに応じた。

 バックステージでも渡瀬のヒザにのってしなだれかかり、イチャイチャしまくりのLiLiCoは、「春が来たわ」と自分好みの若きイケメンの顔を見つめてニッコリ。「ルールは何が来ても大丈夫。まあ、見てて」と余裕を見せ付けると、「じゃあ、続きやろうね」と渡瀬に微笑みかけ、密室へと消えていった。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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