【ノア】杉浦が中嶋を流血葬 GHCヘビー初防衛に成功

高木裕美

KESが潮崎&谷口組を撃破しV7

【前島康人】

 ランス・アーチャー&デイビー・ボーイ・スミスJr.組は、潮?豪&マイバッハ谷口組を退け、GHCタッグ王座V7に成功。第8代王者組であった故・三沢光晴さん&小川良成組と並ぶ最多防衛タイ記録を樹立した。
 翌20日のOZアカデミー後楽園大会で行われる妻・西尾美香の引退興行にチャンピオンとして参加し、花を添えたい谷口は、まるで新日本プロレスの中西学が乗り移ったかのような野人ダンスで気迫を爆発。潮崎も逆水平チョップ、ノータッチトペで流れを作り、10分過ぎには潮崎のゴーフラッシャー、谷口のマイバッハプレスでアーチャーを仕留める寸前まで追い込むも、スミスがレフェリーの足を引っ張り、カウントを阻止。これで流れを変えたKESが、キラーボム2発で谷口をマットに沈めた。
 最多タイ記録達成をハイタッチで祝福したスミスは、「オレたちが記録を塗り替える」と、新記録となるV8、さらにその先まで防衛し続けると訴えた。

金丸が前王者の石森を返り討ち

【前島康人】

 GHCジュニアヘビー級王者の金丸義信は、前王者の石森太二を返り討ちにし、初防衛に成功した。
 2.24後楽園大会のリマッチとなるこの一戦。王座奪回を誓う石森は、制止するレフェリーを振り切って場外へノータッチトペで飛び込み、セコンドのTAKAみちのくごと吹っ飛ばしてみせると、なおも邪魔をしようとしたところへスプリングキック。450°スプラッシュで一気にフィニッシュを狙うが、今度はタイチが乱入。石森はこれも撃退するも、ピンチを切り抜けた金丸がスイングDDT、ツームストン、タッチアウトと攻め込み、3カウントをもぎ取った。
 防衛に成功した金丸の前に、ノアジュニアの原田大輔、小峠篤司、拳王、大原はじめの4選手が立ちはだかるが、金丸は「おまえら、チーム同士でやって決めろ」と、タッグパートナー同士での挑戦者決定戦を指示。セコンド乱入での防衛という結果にも「え? 誰か入ってきた? レフェリーも見えないんだよ」とうそぶいた。

ケンオーハラがジュニアタッグ奪取

【前島康人】

 GHCジュニアタッグ選手権試合では、拳王&大原はじめのケンオーハラが、原田大輔&小峠篤司の桃の青春タッグを破り、約1年ぶりに王座に返り咲いた。 
 ケンオーハラは、ゴングを待たずに奇襲を仕掛けると、拳王が原田に竹刀を打ち込み、パイプイスを積んでセカンドロープからのダイビングフットスタンプ。原田は開始5分も経たないうちから大ダメージを負ってしまう。
 その後も挑戦者組のペースが続くが、大原のラリアットが拳王に誤爆。それでも、拳王が王者組をまとめてダイビングットスタンプで打ち抜くと、大原が原田にムイビエン。しかし、この最大の勝機を小峠にカットされてしまう。小峠は拳王にキルスイッチを決めると、大原には合体のデスバレーボム。原田はならばとニーアッパー、エルボーで倒し、必殺の片山ジャーマンスープレックスでフィニッシュを狙うが、大原がこれを切り返しすと、逆にムイビエンクラッチでフォール。3カウントが入った瞬間、場内からは大歓声が起こった。
 拳王が「背筋がゾクゾクするような刺激的なリングにしてやるからな。これからはGHCジュニアタッグニューチャンピオンのオレたちについて来い」とアピールすると、大原も「もっとノアをムイビエンにします」と約束。2人でノアのリングを活性化させると意気込んだ。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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