飯伏幸太、2団体退団の本音「飯伏プロレス研究所(仮)は自由」<後編>

佐瀬順一

新日本、DDTを退団した飯伏の本音に迫るインタビュー後編。「飯伏プロレス研究所(仮)」とは何か聞いた 【スポーツナビ】

 DDT、新日本プロレスとの所属を解消し、フリーとして「飯伏プロレス研究所(仮)」を発足させると発表した飯伏幸太。15年11月2日から欠場となっていたが、再びリングに戻ってくるまでの間に何を考え、何をしていきたいと思ったのか。また「飯伏プロレス研究所(仮)」とは、何なのか。

 飯伏本人から聞いた、本音のインタビュー後編。(取材日:3月1日)

動画を見て思い出したレスラーになるきっかけ

――11月2日に欠場を発表されて以来、休んでいる間はプロレスに関する情報は入れていましたか?

飯伏 いや、入れてないですね。でも12月の後半くらいから動画サイトで格闘技は見ていました。普通にキックの試合だったり、総合の試合だったり。単純に見ていて面白かったんで。そのうちどんどんマニアックになっていって、アマチュアの試合も見るようになっていましたね。

――アマチュア格闘技の試合まで見ていたんですか。

飯伏 はい。「なんでこの人は試合に出てるんだろう?」と思いながら見ていました。もっと言えば、アマチュアって参加費を払って試合に出るケースが多いじゃですか? それなのに何でできるんだろうって思っていたら、昔は自分も出ていたなって思い出して。それで何で出てたんだっけってずーっと考えていたら、やっぱり格闘技をやることが好きだったんだってことを思い出しましたね。格闘技が好きで、プロレスラーになるために始めたことを忘れていました。

――プロレスラーになりたいと思った原点というか、初心の気持ちを思い出した?

飯伏 その時の気持ちまでは思い出せなかったんですけど(笑)。でもちょっと進歩したのは僕がそこまでいけたことです。達成感もあったし完全にゼロになった状態から、プロレスラーになりたいから格闘技を始めたんだってところまで復活したんですよ。自分的にはだいぶ復活してきました! ここから自分がプロレスに入った頃の気持ちに戻れるかっていうのが、「プロレス研究所」が目指すものに近い感じがするんですよ。

ケニー・オメガへは「羨ましいけど、おめでとう」

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―― 一度“クリア”した状態からもう一度、1面からはじめようと思えるかどうか、最初の頃のワクワク感を探求するのが「飯伏プロレス研究所(仮)」ですか! なるほど。では、ちょっと話を変えて、かつての盟友であるケニー・オメガ選手が飯伏選手が欠場している間に、「BULLET CLUB」のリーダーとなり、棚橋弘至選手に勝ってIWGPインターコンチネンタル王者になったことはどう思っていますか?

飯伏 ケニーはやっと努力が報われたなって感じますね。今、悪い奴ですけど(苦笑)。でもアイツの日本デビュー戦の相手ですし、アイツって自分の目標のためとか、やりたいことに対してはすごい努力するんですよ。モチベーションも高いし、ストイックに頑張るんで、AJ(スタイルズ)がいなくなったっていう運もありますけど、その部分だけに関しては正直羨ましいし、おめでとうって思います。

――インターコンチを奪取したケニー選手が「まだ日本でやることがある。重要な人間がいて、そいつと対戦しないと」と発言していました。名前こそ出しませんでしたが、これは飯伏選手へのラブコールというか、エールのように思えるのですが?

飯伏 あれは……何だったんですかね?(苦笑) でもいつかは交わる時が来るのかなと思ってます。お互い、試合で1回死にかけてますからね(2012年8月18日のDDT日本武道館大会)。アレは本当にケニーに殺されると思いました。それぐらいまでいった選手はいなかったですね。

――飯伏選手は「このスタイルでの試合は行き着くところまで行った」と発言していましたね。次、ケニー選手と交わるときは別のスタイルで?

飯伏 そうですね。違うスタイルで、またあのレベルのものを出したいですね。

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――ケニー選手の前にインターコンチを持っていたのが中邑真輔選手。飯伏選手とは東京ドームでベストバウトに選ばれるような試合もやっています。その中邑選手が飯伏選手が欠場している間にWWEに移籍することになったことについては?

飯伏 衝撃でしたね。「行くのかも」みたいな噂は聞いてましたけど、まさか本当に行くとは思わなかったですね。噂を聞いてから、本当にちょっとの間で本当に行くって分かったんでビックリしました。

――奇しくもお互い新日本プロレスから退団することになりましたが、寂しさみたいなものはありますか?

飯伏 寂しさよりもまた新しい場所で何かできるんじゃないかなって。感覚としては、目標というか、新日本プロレスのリングでまたシングルマッチが組まれるかどうかは分かりませんけど、場所は関係なく、僕も一応フリーの立場ですから、WWEに出られる可能性もなくはないじゃですか。

――可能性はゼロではないですね。

飯伏 中邑さんが引退するまでWWEにいるのか分からないし、また日本に戻ってくるかもしれない。(いずれ対戦する)可能性はむしろ増えたんじゃないですかね。楽しみですね。ケニーとも中邑さんともいずれまた交わる時が来るとは思っていますし、そうなってほしい。というか、そうなっていきたいですね。

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