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才賀紀左衛門「総合の伸びシロある!」
ポテンシャルの高さ見せつけた所英男戦

初のタップ負けに「ちょっと引きずった」

12月29日の所英男戦では、人生初のタップ負けとなった紀左衛門。それでもポテンシャルの高さは示せた
12月29日の所英男戦では、人生初のタップ負けとなった紀左衛門。それでもポテンシャルの高さは示せた【(C)RIZIN FF/Sachiko Hotaka】

――まず、あらためて『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 SARABAの宴』(12月29日・さいたまスーパーアリーナ)での所英男戦を振り返って、いかがですか?(1R5分16秒、所がアームバーで一本勝ち)


 あのときはタップする前に、ふと冷静になったんですよね。「これ、どうしよっかなあ? でも、我慢してケガするのもイヤやし」って。で、タップした直後はとくに何も思わなかったんですけど、あとになって映像で自分が手を2回叩いている姿を見て、メチャクチャ悔しくてなって。


――格闘技人生で初めて、自分から負けを認めてしまった、と?


 そうそう! だから、アレは忘れられないですよ。ほら、立ち技の試合ってタップがないじゃないですか? 俺、キャリアの中でKOされたのも1回だけやし、判定負けのときも納得いかないことが多かったんで。だからこそ、自分からタップしたっていう事実は、ちょっと引きずりましたねえ。でも、勝負には負けましたけど、ポテンシャルの高さは所さんより上だっていうのを見せられたかなって思ってます。


――試合の評価も、大会を通じてのベストバウトという声が多かったです。


 それはいろんな人から言ってもらいました。あとは「俺が出場選手の中で一番華があったし、テレビ映りもよかったやろ!」って思ってます、フフフ。

妻・あびる優は「不安のほうが大きい」

――そもそも『RIZIN』という舞台には、どのような印象を持っていますか?


 俺、プロで格闘技をやるんやったら、稼げなかったら意味ないと思ってるんですよ。ファイトマネーでギリギリ食うなんてカッコ悪いし、コッチはプロのサッカー選手や野球選手に負けないくらいに稼ぎたいと思ってるので。そう考えたら、自然に目は海外に向くじゃないですか? それでパンクラスに出場して2回勝ったものの、「この先、どうしていこうかな」って考えていたときに、『RIZIN』の話が舞い込んできたんです。いやもう、「これは真剣に取り組んで結果出して、のし上がっていく大きなチャンスやな」って思いましたね!


――ターニングポイントになったわけですね。


 そうですね。俺もいままでK−1やシュートボクシング、パンクラスとかいろんなリングに上がって、どのイベントにもそれぞれの良さがありましたけど、やっぱり『RIZIN』が大きいのは、地上波のいい時間帯で放送したじゃないですか? そういう部分で規模が違うと思ったし、会場見ても客席が埋まって盛り上がっていて。だから、所戦のときはかなりテンションも上がって試合できましたよ!


――奥さまであるあびる優さんのテンション高めの応援も話題になりましたよね(笑)。


 まあでも、そこはネタっぽく取り上げられるのは、ちょっとムカつきましたけどね(苦笑)。奥さんも素直なコやから、ああいう応援になっちゃったというか。


――そもそも、奥さまはそこまで格闘技には興味がなかったそうですが、所戦をきっかけに格闘技熱が高まったのでは?


 あー、どうなんやろ? ちょっと聞いてみますわ(と、電話越しに「優ちゃんさあ、所戦を見て格闘技に興味持った? ウン、ウン……ああ、そうかあ」)。なんか、友だちとか知り合いなら応援できるけど、やっぱり自分の旦那だと不安のほうが大きいみたいですね。でも、俺がやるって決めたことにはすごく応援してくれるんで感謝してます!

今は総合の練習が中心

今は総合の練習を中心にやっていると話す才賀。目指すところは「おもしろい試合をやって、なおかつ勝つ」
今は総合の練習を中心にやっていると話す才賀。目指すところは「おもしろい試合をやって、なおかつ勝つ」【(C)RIZIN FF/Sachiko Hotaka】

――もともと、才賀選手はPRIDEがお好きだったそうですが、大会前後に高田延彦統括本部長とお話はされましたか?


 あ、俺、高田さんとお話したいんですよ! ずっとテレビで観てたスーパースターやから。で、12月31日の打ち上げのときにお声掛けしようと思ったんですけど、高田さんも忙しそうやったんで遠慮してしまって。榊原さんともまだ軽くご挨拶した程度なので、お2人とは今後の『RIZIN』と才賀紀左衛門についてお話したいですね(笑)。


――トップ2と会談希望、と(笑)。ちなみに『RIZIN』では、今後も総合ルールで戦っていきたいですか?


 う〜ん、そこはオファーの内容次第なんかなあ。俺、K−1ルールでも胴回し回転蹴りとかバンバン出してたし、会場を沸かせるような戦い方もできますけど、いまは総合の経験を積んでいきたい気持ちが大きいですね。


――では、いまは総合の練習を重点的に?


 そうですね。自分の所属ジムで横田一則さんや村田夏南子ちゃん(女子レスリング選手。16年から『RIZIN』参戦予定)たちと、極めにいく練習とか。もう少し技術を身につけたら、海外でも練習してみたいし。


――現在、総合経験は3戦ですが、総合ファイターとしての自分に手応えは感じてますか?


 いや、むしろ個人的には立ち技よりも、総合のほうが向いてるんちゃうかなって(笑)。俺、立ち技の頃からガードを固めるような戦いかたじゃなくて、頭振ってパンチを避けてヒットアンドアウェーみたいなスタイルやったから、総合の打撃に合ってるというか。まだまだ、総合格闘家として伸びシロがあると思いますね。

「俺の試合だけ観てくれれば大丈夫」

――さて、次の『RIZIN』は4月17日に開催されることが決定しました。


 まだ、コッチに具体的なオファーが来てないんですけど、「俺、出ないで大丈夫なんかな?」って(笑)。出る気はもちろんあるし、出してもらえるならもらえるで、オファーはもうちょい早めにもらえるとうれしいです。年末がギリギリやったんでね(苦笑)。


――今後、どんな選手と戦ってみたいというのはありますか?


 日本人選手で名前のある人か、そうじゃなかったら海外の選手とやってみたいです。結局、日本人選手しか意識してなかったら、しょせん日本で終わると思うんですよ。先のことを見越したら、もっと海外の選手とも試合をして経験積みたいですね。


――それでは最後に、才賀選手の次戦に期待しているファンにメッセージをお願いします。


 俺の試合だけ観てくれれば大丈夫です(笑)。俺はお客さんに「足運んでよかったな」って思ってもらえるような、魅せる試合ができるので。おもしろい試合をやって、なおかつ勝つ。俺はその両方を取りにいきますよ! なぜならプロやから。『RIZIN』はプロしか上がれないような大会であってほしいですね。