【年越しプロレス】関本&竹下組が3団体タッグTを制覇 インディー界MVP岡林が男色に覚醒

高木裕美

恒例大みそか興行は超満員札止め

大みそか恒例の年越しプロレスで行われた3団体シャッフルタッグトーナメントでは関本&竹下組が優勝した 【佐瀬順一(バトル・ニュース)】

 大みそか恒例となったプロレスの聖地・後楽園ホールでの年越しプロレス。今回は大日本プロレス、DDTプロレスリング、KAIENTAI−DOJOの3団体による「年越しプロレス2015〜年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント」として開催され、超満員札止めとなる1424人を動員した。

 優勝決定戦では、関本大介&竹下幸之介組がHARASHIMA&宮本裕向組を破り優勝。参加16チームの頂点に立った。

 関本&竹下組は、1回戦でいきなり入江茂弘&神谷ヒデヨシ組と時間切れ引き分けとなりながらも延長戦を制すると、次々と強敵を撃破。関本に憧れを抱いてレスラーになった竹下の機動力と、関本のパワーで決勝まで勝ち進んだ。

 一方、優勝候補の筆頭であったHARASHIMA&宮本裕向組は、個々のシングルファイターとしての実力と、試合を追うごとに息が合っていくチームワークを発揮。2回戦では宮本に合わせておそろいの特攻服、3回戦ではHARASHIMAに合わせておそろいのベストで登場し、女性ファンからは黄色い歓声が起きた。

 3回戦のバラモン兄弟戦では、HARASHIMAがお告ゲル&ボウリング攻撃のエジキとなるも、笑顔でお返しのボウリング&「ストライク!」。すでに必勝パターンを確立した宮本のファイヤーサンダーからのHARASHIMAの蒼魔刀の連係で決勝へ駒を進めた。

関本が決着をつける

関本のパワーと竹下の機動力が噛み合い、決勝では宮本&HARASHIMA組を粉砕 【佐瀬順一(バトル・ニュース)】

 決勝戦では、同じDDT所属のHARASHIMAと竹下が激しいエルボー合戦。関本と竹下がHARASHIMAを合体ブレーンバスターで投げれば、宮本&HARASHIMAも合体のムーンサルト&ボディースラム。宮本が関本をコブラツイストで捕獲すると、HARASHIMAも竹下を卍コブラでとらえる。15分過ぎ、宮本が関本へのムーンサルトプレスからファイヤーサンダーを狙うも、関本がかわしたところへHARASHIMAの蒼魔刀が誤爆。勝利の方程式が崩れたHARASHIMAを関本がとらえ、竹下が眉山で投げてみせる。直後に関本のラリアットが竹下に同士討ちとなるアクシデントがあるも、関本が宮本をとらえ、ローリング式ジャーマンで頭からサードロープに打ち付けると、すかさずロコモーション式ジャーマンでフィニッシュを決めた。

 2回戦でのラリアット合戦で声帯にダメージを負ってしまった関本は、かすれ声になりながらも「2015年も最後まで応援ありがとうございました。2016年も一生懸命頑張りますんで、熱い応援よろしくお願いします。皆さんにとって良い一年となりますように、心から祈念しております。今日はどうもありがとうございました」とリング上からファンに挨拶。プロレス人気復興の兆しが見え、インディー界でも明るい話題が続いた昨年以上の、さらなる盛り上がりを誓った。

イサミと竹下が前哨戦

年越しのタイミングでは、KO−D王者のイサミがカウントダウン 【佐瀬順一(バトル・ニュース)】

 年越しの瞬間は、準決勝第2試合となる関本大介&竹下幸之介組vs.真霜拳號&木高イサミ組の途中で迎えた。関本、竹下組は新年まで残り2分のタイミングで入場するや、イサミ、真霜に合体バックドロップ。4選手が場外戦に突入したまま着々と新年が近づくが、残り10秒を切ったところでイサミがリングに飛び込み、観客と共にカウントダウン。2016年に突入したと同時に、「HAPPY NEW YEAR」の掛け声と共にトペスイシーダで突っ込み、新年を祝った。

 熱戦が続く中、勝負を託されたのは、1.3DDT後楽園大会でKO−D無差別級王座を争う王者イサミと挑戦者の竹下の2人。パートナーの真霜との不協和音が続いていたイサミに対し、竹下はラリアットを打ち込むと、関本との合体技・眉山からのジャーマンスープレックスでフィニッシュ。今年は新団体BASARA旗揚げを控える王者に2016年初黒星をつけ、王座初戴冠に弾みをつけた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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