新日Jr.の新時代を切り開くKUSHIDA 悪い流れ断ち切るため“オメガ制裁”へ

スポーツナビ

1.4東京ドームでケニー・オメガの持つIWGPジュニアのベルトに挑戦するKUSHIDA 【スポーツナビ】

 新日本プロレス新春恒例のビッグイベント「WRESTLE KINGDOM 10 in 東京ドーム」が1月4日に開催される。同大会ではシングル、タッグ合わせて8つのタイトルマッチが行われ、ジュニアヘビー級の戦いではIWGPジュニアヘビー級選手権と4Wayによるジュニアヘビー級タッグ選手権が組まれている。

 その2試合の中で、唯一の日本人選手となるのがケニー・オメガのIWGPジュニアに挑戦するKUSHIDA。2015年の「ベスト・オブ・スーパージュニア」に優勝し、7月の大阪城ホール大会でオメガからベルトを奪取。しかし再戦となった9月の岡山大会では、バレット・クラブの介入もあり、再びベルトがオメガの下へ移る。新日本プロレス移籍後はバレット・クラブに加入し、傍若無人に振る舞うオメガに対し、“制裁”を加えるためのリマッチが東京ドームで組まれた。

 2016年の新日本ジュニアの行方をも占うビッグマッチに臨むKUSHIDAにインタビュー。オメガ戦に向けた意気込み、新日本ジュニアの現状などについて聞いてみた。

ジュニアのトップ戦線で戦えることに充実感

ライバル不在という現状はあるが、世界的な視野で見ると充実感を感じている 【横田修平】

――1.4東京ドーム大会が近付いてきました。同大会ではケニー・オメガ選手が持つIWGPジュニア王者に挑戦しますが、試合に向けての心境は?

 僕自身、東京ドームでシングルマッチをするのは、キャリア10年にして初めてです。そのことが感慨深いですね。2015年に「ベスト・オブ・スーパー・ジュニア」で優勝し、大阪でベルトを取って、すごくいい流れでジュニアがきていました。岡山でのビッグマッチではセミファイナルまで持っていけましたが、そこで敗れてしまったことで、ジュニア全体の上昇気流が途切れてしまったと思います。ドームでは、そのチャンスが再び巡ってくると思うので、最高のタイミングだと思っています。

――今回の東京ドーム大会では、9試合中8試合がタイトルマッチ。その中で2試合がジュニアの試合となりますが、そこで存在感を示さないといけないというプレッシャーもあるのではないでしょうか?

 そうですね。さらに言うと、ジュニアの試合で日本人選手がKUSHIDAの一人だけ。ただ、そういうところで「新日本プロレスはオカダ(・カズチカ)、中邑(真輔)、棚橋(弘至)だけじゃないんだぞ」という部分を示したい。ほかのジュニアの外国人選手がどこまで持っていけるか分かりませんが、ここは日本人で唯一のKUSHIDAが「ここにあり」というのを見せて戦いたいと思っています。

――確かに現状のIWGPジュニア戦線のトップで戦えているのがKUSHIDA選手のみ。この現状をどう捉えていますか?

 やはり、「ベスト・オブ・スーパー・ジュニア」は、「G1クライマックス」と比べると、外国人選手が多い分、ライバルストーリーが少ないし、日本人同士のジェラシーが渦巻くような戦いは見せられないというのはあります。そういう意味でもライバル不在。だからライバルが欲しいという気持ちはありますね。

 ただ、それは言うなればミクロ的な視点で、もっとマクロ的な、世界的な視野で見れば、この現状は、世界的な視聴率はすごいと思うんです。例えばROHに参戦していても、日本で戦いたいという選手もいますし、新日本のこの渦に入りたいという選手も多いです。そういう意味で、自分がここにいる充実感はありますね。

――充実感というのは、自信につながっていますか?

 そうですね。僕のレスラーとしての目標が、世界で通用するレスラーなので、数年前、臨んでいた環境にいますね。昔、スポナビでもブログを書いていましたが、その頃は一人でカナダで戦っていて、本当にお金もなかったし、東京ドームのリングに上がれるなんて夢みたいなものでした。

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