高校サッカー選手権を統計学で楽しむ 過去のデータを見れば優勝校が分かる!?
優勝オッズを算出、トップ10を発表
【画像:相河俊介】
トップは市立船橋。朝岡隆蔵監督は今季が就任5年目と在籍年数から見るとオッズはそれほど高くないものの、5回の優勝実績を誇り、都道府県別スコア(後述)も3位と実績を残していることがポイントとなった。
2位には今大会が5年ぶり2回目の出場となる駒澤大高が入った。前回出場した10年大会は3回戦敗退となったが、今大会で一気に頂点まで駆け上がることができるか。3位には安定した実績を残し続けている静岡代表の藤枝東が入り、正智深谷と今年のインターハイ王者でもある東福岡が僅差で続いた。
また、前回大会優勝の星稜はオッズが23.54で42位、準優勝の前橋育英は47.20の45位と低い予想になった。では、なぜこのような結果になったのか。項目別にひも解いていく。
都道府県別の過去成績では4地域が突出
【画像:相河俊介】
一方で静岡は清水市商(現・清水桜が丘)が3回、静岡学園、清水東、東海大第一(現・東海大翔洋)が1回ずつと、4校が優勝を経験している。総スコアに着目すると、42ポイントの静岡が1位となり、過去40大会で優勝6回に加え、準優勝7回、ベスト4が4回と出場校が変わっても、安定して上位に進出していることが分かる。総スコアは以下、長崎、千葉、東京と続くが、4位の東京と5位の鹿児島で14ポイント離れており、上位の4地域が突出して安定した結果を残していることが特徴として表れた。
選手権は「優勝経験のある高校」が有利
今大会の出場校で優勝経験があるのは以下の9校。
秋田:秋田商(57、66年大会)
千葉:市立船橋(94、96、99、02、11年大会)
富山:富山第一(13年大会)
石川:星稜(14年大会)
静岡:藤枝東(62、63、66、70年大会)
三重:四日市中央工(91年大会)
滋賀:野洲(05年大会)
広島:広島皆実(08年大会)
福岡:東福岡(97、98年大会)