ハリルホジッチ「チャンスを与えたい」 W杯予選 カンボジア戦前日会見

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カンボジア代表戦に向けて、前日会見に臨むハリルホジッチ監督 【スポーツナビ】

 サッカー日本代表は17日、カンボジア・オリンピックスタジアムでワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼アジアカップUAE2019予選のカンボジア代表戦に臨む。試合を翌日に控えた16日、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が会見に臨んだ。

 日本は現在、グループEで4勝1分けの勝ち点13で首位につけているものの、日本と同じく消化が1試合少ないシリアがわずか勝ち点1差で2位につけており、勝ち点の取りこぼしは許されない状況だ。しかし、ハリルホジッチ監督は「リスクがあることも分かっている」とした上で、「最初の段階では、たくさんの選手を使っていきたい」「たくさんの選手がプレーする資格があるし、彼らが表現できるチャンスを与えたい」と、さらなるチーム力向上を目指してシンガポール戦とは選手を入れ替えて試合に臨むことを示唆した。

選手も何人か入れ替える

 今年最後の試合になる。シンガポール戦(3−0)と同じように、しっかり勝利して今年を終わりたい。しかしカンボジアを過小評価すべきではない。このチームにクオリティーがあることは分かっているし、モチベーションがかなり高いのも知っている。この試合に関して、選手にはしっかり集中して丁寧にプレーしてほしい。そして最後には勝利を手に入れてほしいと伝えている。

──勝つこと以外の目的は? また新しい選手を使う予定は?

 われわれの目標は常に、すべての目的を前に進めること。それは攻撃も守備もだ。選手も何人か入れ替える予定だ。最も良いパフォーマンスの選手が出る。最初の段階では、たくさんの選手を使っていきたい。それは、(チームを)よりよくするためだ。そして来年は、少し違う方法を考えている。たくさんの選手がプレーする資格があるし、彼らが表現できるチャンスを与えたいとも思っている。リスクがあることも分かっているが、すべての選手に信頼を置いている。このチームは11人だけでなく、私にとっては23人がチームだと思っている。選手に資格があればその機会を与える。

──グラウンドコンディションと気候についてどう思うか?(カンボジア人記者)

 人工芝のグラウンドだが、選手は天然芝に慣れていたので、本当はそうしてほしかった。ただし、私はどうすることもできないし、人工芝で試合をすることも少し暑いことも、いずれも分かっていたことだ。できるだけ早く適応して、自分たちの仕事をするだけだ。

ゴール前でリアリストになること

「たくさんの選手がプレーする資格があるし、彼らが表現できるチャンスを与えたい」と、シンガポール戦とは選手を入れ替えて試合に臨むことを示唆したハリルホジッチ監督 【スポーツナビ】

──シンガポール戦はサイドと中央を使い分けて3点取った。カンボジア戦での戦い方のイメージは?

 カンボジアがどうプレーするかは、ほぼ分かっているつもりだ。われわれがホームでやった試合と大きく変更するとは思えない。かなり固く低いブロックで来るだろう。それにどう対処するかについては、選手には話をした。いくつかの点で強調すべき点があった。まず守備ではしっかりカウンターに注意すること。ボールを奪ったあと、2〜3人が仕掛けてくる。FWは良い選手で力強さがあり、フリックもリターンパスもできる。近くにいる数人の選手が、かなり素早く攻撃参加してくるので、われわれは注意しないといけない。(攻撃面では)ゴール前でリアリストになること。もっとアグレッシブになって、最後のラストパスとシュートを冷静に、という話をした。

──シンガポール戦から時間がそれほどない中、改善を試みたことは何か?(大住良之/フリーランス)

 あるグループはしっかり休養をとらせ、他のグループは少しトレーニングをした。皆さんにお伝えしたように、移動と気候に慣れる必要がある。しっかりトレーニングすることもできたが、そうすると選手が壊れてしまう可能性がある。しっかり調整することが大事だ。何人か疲労回復が必要な選手もいる。今日の朝は、ビデオでシンガポール戦の良かった点と向上すべき点を説明した。守備に関してやるべきこと、攻撃で何をすべきか、彼らは理解してくれた。かなり多くのディテールを説明した。

 特にシンガポール戦の前半では、いくつかのアクションで強豪国と同じようなプレーを見せてくれた。しかしながら時間帯として、継続性が足りていない。かなり大きなチャンスもたくさん作ったが、ゴールを仕留めるところはまだまだ向上できる。ただ、ここまでのところかなり多くのチャンスを作っているということは、われわれの攻撃面が豊富なのではないか。シンガポールは1〜2回の得点チャンスがあったが、DFはそこを注意深くする必要がある。われわれの相手はディフェンスをかなり低くして、(こちらが)カウンターをしっかり受けてしまったというところはある。

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