長谷部「チームに新しい競争が生まれる」 W杯予選シンガポール戦後、選手コメント

スポーツナビ

シンガポール戦で新しい選手たちが活躍したことについて、長谷部は「競争が生まれる」と語った 【Getty Images】

 サッカー日本代表は12日、シンガポール・ナショナルスタジアムでシンガポール代表とのワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼アジアカップUAE2019予選に臨み、3−0で勝利を収めた。

 この日から新たなユニホームを身にまとった日本は、序盤から圧倒的にボールを支配し、シンガポール陣内に攻め込む。前半20分には、金崎夢生が代表初ゴールとなる鮮やかなボレーシュートを決めて先制すると、26分には本田圭佑が左足でゴールを決め、2−0で前半を折り返す。後半42分にはセットプレーの流れから吉田麻也が追加点を奪い、3−0で快勝。日本は消化試合数が1試合少ないものの、再びグループEの首位に立った。

 この試合、金崎に加え清武弘嗣と柏木陽介がヴァイッド・ハリルホジッチ体制で初めて先発出場を果たし、好プレーを見せた。試合後、キャプテンの長谷部誠は「出場機会を得た選手たちが結果を出すことで、チームにまた新しい競争が生まれると思うし、非常にポジティブな部分だった」と振り返った。

 日本は17日、アウェーでカンボジア代表と対戦する。

長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)

「それぞれの選手の特徴が出た」

(柏木とのコンビについて)彼は良いパス出しができる選手。球際とか守備の部分でかなり貢献していたと思います。陽介に限らず夢生もそうですけれど、出場機会を得た選手たちが結果を出すことで、チームにまた新しい競争が生まれると思うし、非常にポジティブな部分だったと思います。

 試合の流れとして、良い時間帯に先制点が取れたので、試合運びとしては非常に簡単というか、運びやすくなったと思います。それぞれの選手の特徴が出たというのはありますね。夢生もしっかりボールをキープできましたし、すばらしいゴールも決めました。武藤(嘉紀)もリズムを作って非常に良い形で攻撃にも守備にも絡んでいたし、キヨ(清武)も、中盤のところですごく動いてリズムを作っていました。

(先制点は)みんなが少ないタッチでボールを動かし、センタリングから落としてという非常に良い形でした。(2点目に長谷部も絡んだことについて)縦パスをダイレクトで入れることを心掛けていたので、それが得点につながったのは良かったと思います。

(3−0という結果について)もっともっと点は間違いなく取れましたし、後半の戦い方を修正する必要はあると思います。自分たちが少し意図的にラインを下げた時に、そこからの攻撃という部分でかなり改善するところはあると思います。ボールを奪った時に前の意識がちょっと足りなかったかなと。遅攻になり過ぎました。

柏木陽介(浦和レッズ)

柏木(右)は先発出場にも満足せず、「日々成長していきたい」と意欲を見せた 【写真:ロイター/アフロ】

「日々成長していきたい」

 2点目以降もチャンスはあったけれど、結局3点で終わってしまった。後半にちょっとうまくいかなかったところがあります。今までは前半が悪い試合が多かったけれど、今回は前半の入り方が良かっただけに、後半の入り方をもっと良くしていれば、もっと違った試合になっていたと思います。

(ハリルホジッチ監督とは)まだ話していないので分からないですけれど、僕は満足していないし、もっと強い相手に対して自分がどれだけできるのか試していきたいし、日々成長していきたいです。

 次の試合にまた出られるかは分からないし、(先発について)何も話がない中、当日を迎えて、ドキドキしたまま試合に入りました。昔と違って出ても出なくても自分は良い準備をしてきたし、今は大人な感じで過ごせています。出たらしっかりと結果を出すし、途中からでも自分が何をすべきか試合を見ながら考えている。そういうところをより出せればいいですね。

清武弘嗣(ハノーファー96/ドイツ)

新しいユニホームが破れてしまった清武 【写真は共同】

「もっとリズムを作りたかった」

(ボールに触りたいと言っていたが?)本当はもっとリズムを作りたかったです。僕が下がったところでボールに触れるだけですし、長谷部さんと陽介くんが常に前を向ける状況だったので、あえて引かずに我慢し続けて真ん中にいようとは思いました。

(我慢したことで金崎との距離は近くなった?)夢生くんと距離が近くなったことで、僕に入った時にワンタッチでたたける。ユニホームが破れたシーンは、破れていなかったら多分ゴールまで行けていた。ああいうワンタッチで崩せるというのはFWとの距離が近かったらプラスになるかなと思います。スペースはなかったです。数少ないチャンスで、何かできればと思っていました。チームが3−0で勝ったことはすごくポジティブに捉えていいと思います。

(中央突破とサイド攻撃のバランスは)2点とも右サイドから崩して左で仕留めるゴールでした。きれいに崩さなくてもゴールが決まるというのは、バリエーションというかみんなの意識として持っていいと思います。次のカンボジアも引いてくると思うので、今日みたいな形で点も取れるし、さらに奇麗に崩しても点が取れるようになれればいいと思います。

金崎夢生(鹿島アントラーズ)

代表初ゴールを喜んだ金崎(左) 【写真:ロイター/アフロ】

「キヨのためにプレーした」

(代表初ゴールについて)うれしいです。(今日のテーマに掲げたことは)キヨの誕生日でしたし、一緒にプレーすることができたので、キヨのためにプレーしました。

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