仙台から“女子プロレスブーム”を! 岩田美香&橋本千紘が後楽園へ意気込み

スポーツナビ

11.12後楽園大会のスターダムの対抗戦に向けて、仙女の新人2人、岩田美香(右)と橋本千紘に意気込みを聞いた 【スポーツナビ】

 センダイガールズプロレスリングの後楽園ホール大会が11月12日(木)に開催される。同大会では「センダイガールズVSスターダム対抗戦」として、6対6の団体対抗シングルマッチ勝ち抜き戦が行われ、両団体の意地と意地がぶつかり合うことになる。団体同士の全面戦争に向け、10月下旬には異例の合同合宿が福島で行われ、お互いを刺激し合った。

 仙台女子からは里村明衣子、DASH・チサコ、仙台幸子、カランドラ宮城、岩田美香、橋本千紘が参加。特に7月デビューの岩田、10月デビューの橋本と、新人2人も団体対抗戦に向けて闘志を燃やす。

 今回は、岩田と橋本の2人にインタビュー。今回の大会に向けての意気込みや、今後の野望などについて聞いてみた。

岩田「気持ちで負けない」

ここまで自身での白星がない岩田。「下ばっかり向いてられない」と勝利への意欲を見せる 【スポーツナビ】

――デビュー間もないお2人ですので、自己紹介をお願いします。

岩田 岩田美香です。福岡県出身の19歳です。プロレスラーになろうと思ったきっかけは、母の影響で観戦に行くようになり、自分が(プロレスラーに)なりたいと思うようになりました。もともと男子ばかり見ていたのですが、自分がなりたいと思ってからは、女子も見るようになったのですが、その中で観戦していて一番かっこいいと思ったのが仙女だったので、高校を卒業をしてから、仙台に来ました。

橋本 橋本千紘です。福井県出身、安部学院高校、日本大学法学部を卒業し、仙台女子に入団しました。仙女に入った理由ですが、本当は15歳の時に、プロレスラーになりたくてオーディションを受けたのですが、そこで新崎人生社長に「半年間、レスリングなどで基礎体力を作った方がいいよ」と言われ、それがきっかけでレスリングを始めました。そこからレスリングで世界を目指すようになったのですが、大学を卒業した後、今年の4月に里村さんの試合を見に行ったのですが、やっぱり自分はプロレスラーになりたいということで、その日にすぐに里村さんにお願いし、入門が決まりました。

――岩田さんは7月にデビューし3カ月。橋本さんは10月にデビューし1カ月が経ちましたが、ここまでの戦いを振り返ってみてどうですか?

岩田 (まだ白星を挙げておらず、)本当に悔しい思いばっかりで、試合を積み重ねてきて、今のところ16試合をしてきましたが、やっぱり白星が自分で挙げられていないので、すごい今は悔しい気持ちが積もっています。でも、下ばっかり向いていられないので、そこは強気で、次は絶対にという気持ちで毎回戦っています。そういう意識を忘れないで、勝利を目標に頑張っていこうかと思います。

(デビュー戦ではアジャ・コング選手と、10月にはダイナマイト関西選手と試合をしているが?)やっぱりそういう大物の方たちと試合ができるというのは、すごく自分にプラスになります。それにすごい技を食らうので、打たれ強くなっているなと思います。そういう意味で、気持ちで負けないのが自分の目標です。

橋本 プロレスラーになって、やっぱり甘くないなと。ひとつひとつの受けや、動作だったりレスリングとは全然違うなと感じています。レスリングは自分と相手が戦うわけですが、プロレスは自分と対戦相手、プラスお客さんにどう見られるかを考えないといけないので、いろいろ苦戦していますね。お客さんにも楽しんでもらわなきゃいけないという意識があるので、自分だけが盛り上がっていてもダメじゃないですか? そういう部分も含めて課題は多すぎますが、今のところ4戦をこなしましたが、今後も試合を積み重ねていけたらと思います。

橋本「自分が全員を倒す気持ち」

対抗戦では先鋒を任された橋本。「自分が全員を倒す気持ちで」と語る 【スポーツナビ】

――今回の後楽園大会では、スターダムとの対抗戦となります。いきなりの対抗戦ということで、最初に話を聞いた時はどうでしたか?

橋本 自分が全員を倒すぞという気持ちです。(試合順が)先鋒と聞かされた時には、自分が全員を倒す気持ちでいかないとなと思いました。

――対戦相手となるスターダムの印象は?

橋本 華麗で美しい感じがしますよね。飛んだり跳ねたりと。きれいな感じで、キラキラしていました。

岩田 わたしは里村さんのセコンドとして試合を見させていただいていますし、先日の合同合宿でも見させていただいたんですけど、やっぱり仙女とは練習内容も全然違うし、技のひとつひとつが、ファイトスタイルも全然違うなと思いました。練習面では「ここも取り入れた方がいいんじゃないかな」と、自分なりに刺激になりました。
 ただ、すごいなと思う部分もあるけど、やっぱり仙女の方が上回っていると思います。スターダムは(業界の中で)いい位置にいらっしゃるイメージなので、その方たちと戦えるというのは貴重というか、大きいことだなと思っています。

――10月下旬には福島で合同合宿が行われました。その合宿で印象に残った選手はいますか?

岩田 やっぱり紫雷イオ選手だったり、宝城カイリ選手だったり、岩谷麻優選手だったりですね。自分の中では、上の選手が目的というか、倒したい相手ですね。スターダムとは練習内容も全然違うし、さっき橋本さんが言ったように、飛んだり跳ねたりのイメージで、華麗な動き、素早さというイメージが大きいです。
(一番印象に残ったのは?)イオさんですね。ひとり動きがずば抜けていました。そういった面では見習いたいと思うところもあるし、今回倒したい相手でもあります。

橋本 合宿での印象は、新人選手とかは目に入りませんでしが、岩田さんと同じように、イオさん、カイリさん、岩谷さん。そこがチャンピオンクラスなので、チャンピオンクラスの人がどれぐらいの力を持っているか、実際に戦いたいですね。

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