ハリルホジッチ「新たなトライをしたい」 イラン戦前日、監督コメント

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イラン戦を翌日に控え、取材を受けるハリルホジッチ監督 【スポーツナビ】

 サッカー日本代表は13日、イランのアザディスタジアムでイラン代表との国際親善試合に臨む。試合を翌日に控えた12日、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が取材に応じた。

 8日に行われたワールドカップ・アジア2次予選のシリア戦は3−0で勝利。指揮官はイラン戦に向けて「新たなトライをしていきたい」としたうえで、メンバーの入れ替えを示唆した。また代表デビューが期待される20歳の南野拓実については「初めて彼を呼んで観察している最中だが、たくさんの満足はあった。おそらく来年、再来年くらいにはA代表に定着する選手になるのではないか」と評価した。

この試合を有効活用したい

ハリルホジッチ監督は「この試合を有効活用したい」と語り、メンバーを入れ替えることを示唆した 【スポーツナビ】

──イラン戦に向けて。

 われわれにとって良いテストになる。FIFA(国際サッカー連盟)ランキングはわれわれよりも高い位置にあるからだ(日本が55位に対し、イランは39位)。私が日本代表監督になって最も難しい試合になる。われわれがあるレベルを超えるためには、野心を持たなければならない。親善試合であっても勝つトライをしなければならない。特にシリア戦の前半よりも、さらに良いプレーをする必要がある。(そのために)何人かの選手を替えることになる。私にとっては、何人かの選手の可能性を探るためにも、この試合を有効活用したい。その選手には、表現をしてもらう必要がある。まだ若い、経験を積んでいない選手が、どんなプレーをするのか見てみたい。少しリスクはあるが、親善試合なのでぜひそれを実行したい。選手は素晴らしい行動をしてくれているし、しっかりトレーニングしてくれている。こっちにきてきちんと休んでいるし、1日から2日、ジョギングもしている。気候にも慣れてきたので、イラン戦は良い試合になることを期待している。

──新しい選手は少しだけか、それともがらっと替えるのか?

 おそらく50パーセントの変更と思って間違いない。この前の試合の前半で良かった、悪かったというのは関係ない。他の選手をトライして可能性を見たいだけだ。何人かは初めての選手になるかもしれない。(入れ替えるのは)競争心を植え付けたいからだ。11人だけでなく、18人から20人の競争をして、日本代表として戦える選手を探したい。そのためにプレッシャーを与える。このような試合で、すべてにおいて高いものを望みたい。出られない選手は不満だろうが、これがノーマルだ。私は自分がすべきことは分かっている。特に国内組の選手には、海外のアウェーでどのような行動をとるのか見てみたい。今のところ(イランは)アジアで最も強い相手なので、彼らにとっても良いテストになるだろう。

──完全アウェーの状況の中で、選手にはどのような態度を期待するか?

 アウェーで勝つことは2倍の価値がある。メンタル面、そして自信の部分でだ。経験がない選手でも、厳しい時間帯というものをアウェーで経験しておかないと、将来良くないことが起こるだろう。そうした選手にも経験させたいので、かなりの選手が入れ替わると思っていいだろう。それは誰かを喜ばせるのが目的ではない。そもそも(代表の)資格がなければ、この場にはいない。すべての選手がトレーニングをしっかりやってくれているので、今回トライしようと思った。

(就任の)1年目はどれが一番良い方法であるかを探っていき、2年目はもう少し考えが固まるのでそんなにトライすることはないだろう。まだすべての選手を知っているわけではない。観客席で見るのとはまったく違うので、こうした新たなトライをしていきたい。ダイレクトに見ることによって、良い点も悪かった点も明らかになるだろう。おそらく多くの観客が来ることだろうし、素晴らしいチームと対戦するので、かなり高い意識で臨んでいかなければならない。特にアウェーなので、たくさんの長所も弱点も見つかることだろう。

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