ハリルホジッチ「先発を決めかねている」 W杯予選 シリア戦前日会見

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シリア戦の前日会見に臨んだハリルホジッチ監督 【スポーツナビ】

 サッカー日本代表は8日、オマーン・マスカットのシーブスタジアムでワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼アジアカップUAE2019予選のシリア代表戦に臨む。試合を翌日に控えた7日、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が前日会見に臨んだ。

 アウェーでグループ首位のシリアとの対戦となるが、ハリルホジッチ監督は、「勝利を求めてここに来ている」と明言。シリアについては「3〜4人かなり良い選手がいる」と語り、警戒心を強めている。

 また、明日の先発メンバーについては、「選手にすでに伝えてある」と話したものの、「まだ決めかねているポジションも2〜3ある」と、選考の悩みを明かした。

真の姿を見せなければならない

 おそらくわれわれにとって(2次予選で)最も難しい試合になる。相手はわれわれのグループで首位に立つチームだ。(勝利するためには)われわれの真の姿を見せなければならない。シリアは戦う姿勢のあるチームで得点率も高い。競技面でかなりの努力をしてくる。シリアは残念ながら祖国が大変な状況なので、何かを見せなければならない状況だ。祖国のために真剣に戦ってくるだろう。何人か良い選手もいる。われわれにとっては、難しい、良いテストになると思う。グラウンドコンディションはまだ分からないし、暑さもある。選手はフィジカル的にもメンタル的にも、しっかりとした準備が必要であり、この試合のための厳しさが求められる。われわれは自分たちの勝利を求めてここに来ている。

──攻撃と守備でそれぞれのポイントは? またメンバーは(9月の)アフガニスタン戦のスタメンがベースとなるのか?

 タクティクス(戦術)と選手のチョイスは、この時点で説明することはできないが、ストラテジー(戦略)は準備している。ストラテジーをどう使うかはまだ決めていない。対戦する相手はかなりディフェンシブに来ることは知っている。ただし、シリアは攻撃面でかなり高い得点率を誇っていて、われわれと対戦する時にはより攻撃的に来ることが予想される。

 われわれ自身の試合の仕方については、スタメンの選手にはすでに伝えてあるが、まだ決めかねているポジションも2〜3ある。それでも全選手のモチベーションは高い。昨日、タクティクスのトレーニングを行ったが、戦う意識は各選手素晴らしいものがあった。全選手が、この試合に参加したいという意識を見せてくれた。

──昨日はセットプレーの練習を初めてやったそうだが、その理由は?

 すでに何回かFKの練習はしている。タクティクスと(セットプレーでの)ポジションを思い出させることをやった。FKのところは、向上させるためにしっかりトレーニングしなければならない。ただし時間がなかったので、できなかったところもある。現代フットボールでは、(FKによって)35%の得点が入るが、われわれは統計的にこの部分を活用できていない。すでに何回かFKの練習をしているが、向上させるために(今回)練習した。

──ハリルホジッチ監督がかつて指揮したアルジェリアと、シリアに似たところがあるか?

 比較するのは難しい。アルジェリアのほうが欧州でプレーする選手が多かったので、選手のクオリティーは彼らのほうが高かったと言える。ただし何日もかけてシリアをスカウティングしてきて、このチームの特徴も理解しているつもりだ。良い選手が何人かいる。欧州のボスニア・ヘルツェゴビナやトルコ、UAEやイラクでプレーしている選手もいる。またシリアのフットボールは向上している。アルジェリアのほうがレベルは高いだろうが、シリアの個のクオリティーを無視してはならない。3〜4人かなり良い選手がいる。
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