個性のアイシンと爆発力のトヨタ東京 DREAM GAMESに臨むNBL勢

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 大田区総合体育館で行われる、ナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)、ターキッシュエアラインズbjリーグ(bjリーグ)それぞれの2014−15シーズン優勝・準優勝チーム同士の対戦「リサイクルショップ ベクトル presents NBL×TKbjリーグ DREAM GAMES」が9月13日に開催される。

 対戦カードはトヨタ自動車アルバルク東京(NBL準優勝)vs.秋田ノーザンハピネッツ(bjリーグ準優勝)、アイシンシーホース三河(NBL王者)vs.浜松・東三河フェニックス(bjリーグ王者)の2試合。両リーグのプライドを懸けた戦いは、熱戦必至。頂上決戦を前に、この試合に臨む両リーグのチームの現状と意気込みを2回に分けてお届けしたい。まずは、NBLサイドから昨季のリーグを制したアイシンシーホース三河と、惜しくも2位でシーズンを終えたトヨタ自動車アルバルク東京の2チームを紹介する。

アイシン三河で注目は日本代表の3選手

コート上のどこでボールを持っても観る者を魅了する比江島。キレ味鋭いプレーを見逃すな 【(C)NBL】

 NBLチャンピオンとして浜松・東三河フェニックスとの一戦に臨むアイシン三河。昨シーズンの優勝メンバーからは多少の変動があったものの、主力の顔ぶれは変わらない。今回の『DREAM GAMES』は#0橋本竜馬、#6比江島慎、#14金丸晃輔の日本代表トリオがチームを引っ張ることになりそうだ。

 ポイントガードの橋本は、これまでチームを支えてきた#3柏木真介に代わり、ゲームメークを任される場面が増えた。持ち味は強気のプレー。バックコートから激しくボールを狙いに行き、声を張ってチームメートを鼓舞する姿も堂に入っている。スピードに乗ったドライブでゴールに迫り、そのままシュートが決まらなくてもファウルをもらえばしめたもの。高確率のフリースローで得点を稼ぎ、チームの勝利に貢献する。

 センス溢れる比江島は、コート上のどこでボールを持っても観る者を魅了する。特に高い位置でボールを持ったら要注意。警戒するマークマンを巧みなドリブルでかわし、カバーに来たディフェンスは意表を突くステップやターンで翻弄(ほんろう)しシュートを決める。さらに難しい体勢からでも高度なアシストパスを通す技術も併せ持つ。一瞬の動きで最高のキレ味を見せるので、ファンも決して視線を外してはいけない。見逃さないよう、要注意したいところだ。

 チームの得点源である金丸の武器は、正確にネットを揺らす3ポイントシュート。しかしそれだけではない。昨シーズンのNBLファイナル第3戦、オープンショットはもちろんのこと、タイトなディフェンスをものともせず、タフショットも次々に決めて29点をたたき出した。まさに日本を代表する“ポイントゲッター”であり、『DREAM GAMES』でも数々のハイライトシーンを演出するに違いない。

新戦力の活躍にも期待

ベテランの鈴木HCが指揮を執るアイシン。勝負強い采配で、何度となく僅差のゲームをものにしてきた 【(C)NBL】

 チームを率いる鈴木貴美一ヘッドコーチ(HC)は1996年より指揮を執るベテラン。僅差のゲームを勝ち切る勝負強い采配で、何度となくチームを頂点に導いてきた。

「新リーグのこともあり、この時期に『DREAM GAMES』に出場できるのは名誉なこと。優勝チーム同士の対戦ですが、NBL代表としてチャレンジしたいと思います。代表組はコンディション優先の起用になるかもしれませんが、新戦力(#5 I・バッツ、#11船生誠也、#22長谷川智也)の活躍に期待しています。相手は外国籍選手が常にオンザコート2で出場し、積極的に3Pを狙ってくるので要注意です。得点力のある選手がそろっているので、われわれはディフェンスからしっかり抑えて勝利したいと思います」(鈴木HC)

 選手を代表して柏木は、「ある意味ダービーマッチですし、チャンピオン同士なのでプライドを懸けて戦います。相手は熱心なブースターがたくさん会場にやって来るかもしれませんが、プレッシャーは感じないでしょう。そこはジェイアール(桜木/#32)やマイケル(高橋/#34)、僕も含めベテラン勢がサポートします」とコメント。
 
 アイシン三河と浜松・東三河、同じ愛知県三河地区のチームということもあり、過去に対戦したこともある。ただ、今回の『DREAM GAMES』はNBLとTKbjリーグの王者同士が激突するスペシャルマッチ。これまでとは注目度が違い、ファンにとっては待ちに待った対戦だ。“バスケ新時代突入!”“歴史的瞬間を見逃すな!”──このキャッチフレーズにふさわしい熱戦を期待したい。

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