天龍、11.15引退試合はオカダと対戦「自分のやりたいことをやる」

スポーツナビ

60分一本勝負、シングルマッチに決定

11月15日、両国国技館で引退する天龍が、引退試合の相手が新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカとのシングルマッチ、60分一本勝負に決まったことを発表した 【スポーツナビ】

「〜天龍源一郎 引退〜革命終焉〜 Revolution FINAL」(11月15日/東京・両国国技館)で引退をする天龍源一郎の対戦相手が2日、新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカに正式決定したことが発表された。

 8月16日の新日本プロレス両国大会で単身乗り込んで、オカダに直接対戦を要求した天龍。この日、天龍は「私の中でもずっとこいつと思っていました」と、あらためてオカダとのシングルマッチ、60分一本勝負が決まったことを発表した。

 オカダを対戦相手にした理由については、オカダが2013年に2年連続プロレス大賞MVPを獲得したときに、過去の連続受賞者のアントニオ猪木、ジャンボ鶴田、天龍へ「僕と同じ時代でなくて良かったと思いますね」と発言したことで、唯一現役レスラーだった天龍の琴線に触れたことを明かした。

 一方、対戦相手のオカダは会見場に姿を現さず、「8月16日の両国でも言ったように、11月15日にどうなっても知りません。僕の時代と同じじゃなくて良かったということを分かってもらいます」と挑発的なメッセージ。

 この挑発に天龍は「紳士的な対応をしたつもりのオレに対して、クソ野郎と思わせてくれた」と声を荒げた。そして試合について触れると、「サッカーボールキック、グーパンチ、のど元チョップだけで勝負をつける。やりたいことをやって、自分の気が済めばいい」と昭和のプロレスを存分に見せることを誓った。

 なお、この天龍源一郎引退試合は当日、BSスカパーで完全生中継される予定。

■天龍プロジェクト「〜天龍源一郎 引退〜革命終焉〜 Revolution FINAL」
11月15日(日)東京・両国国技館

<シングルマッチ 60分一本勝負>
天龍源一郎
オカダ・カズチカ

「オカダを選んだのは僕の性格から」

8月16日の新日本プロレスに乗り込んで、オカダ戦を直訴していた天龍 【横田修平】

以下は天龍のオカダとの対戦に関する会見コメント

 私の中でもずっとこいつと思って考えていましたし、今は気持ちが通じているかなって、大満足の一戦になると思います。天龍源一郎vs.オカダ・カズチカの60分一本勝負でやらせていただきます。

オカダのメッセージが読み上げられる
8月16日の両国でも言ったように、11月15日はどうなっても知りません。僕の時代と同じじゃなくて良かったということを分かってもらいます。

――引退試合への意気込みは?

 まず新日本プロレスらしからぬ言葉遣いをあらためてもらいたい。そこらへんのあんちゃんと一緒で、ちゃんと真摯的な対応したつもりのオレに「クソ野郎」と思わせてくれただけでも、あいつが今ここにいるより、よっぽどオレにインパクトを与えてくれましたよ。

 オレは技は出さなくて、サッカーボールキック、グーパンチ、のど元チョップだけで勝負をつけてやります。それだけで勝負をつけて、お客さんは ぶーたれるかもしれないけど、その心積もりでやってやりますよ。

――オカダの印象は?

 両国国技館で、一番最初にリングサイドに来たときにオカダ・カズチカがずいぶん小さいなと思ったら外道だったんだけど(笑)、それぐらいの印象しかありませんでしたよ。

――オカダへのメッセージは?

 11月ですから両国国技館の空調があまり効いていなくて、たぶんトップロープからやる技も風に流されることがないので的確に当たるんだろうなという覚悟を持って彼と戦います。

――なぜ対戦相手がオカダだったのか?

 究極的なことを言えば性格な問題だと思います、僕のね。一番の取っ掛かりは、彼が天龍源一郎とか昔のいろいろなレスラーの名前を出されて、「同じ時代じゃなくて良かった」と言って、あのときに現役だったオレが「こいつは許せない」って、しゃくに障るなというところから発したんですけど。

 昭和のプロレスを肌で感じる最後のチャンスだと思いますし、おれ自身も今言われている平成のプロレスを感じて辞めていけるのはレスラー冥利に尽きると思っています。

――勝敗にはこだわる?

 当然ですよ。やりたいことやって自分の気が済めばというのはあります。

次ページは天龍の会見全体のコメント

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