530キロの巨体に感じる大化けの可能性 外国産馬ストロングタイタンに★5つ

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

 夏のローカル開催もいよいよ残り1週。なかなか「これは!」という馬が見つからなかった小倉デビュー組からも、ようやく素質馬が出てきた。530キロの好馬体の持ち主、ストロングタイタンに★5つの評価!

大迫力の好馬体 外国産馬ストロングタイタン

8/30(日) 小倉5R 2歳新馬 芝1800m
ストロングタイタン 牡 馬体重:530kg
★★★★★ 5点〔1600万クラス〕
騎手:浜中 厩舎:(栗) 池江寿
生産: アメリカ
父Regal Ransom
母Titan Queen(Tiznow)

 8頭立てとはいえ外枠からのスタートで、道中は無理せず3番手を追走。3角辺りから徐々に気合いをつけていったが、直線に向くと逃げた2着馬をアッサリと捉えてしまった。レースのラスト3Fは11秒8−11秒8−11秒8。コーナーワークなど、まだまだ成長の余地を残しつつも、余力十分の勝ちっぷりは秀逸。小回りよりも広いコースの方が断然良い。

馬体診断
 530キロという大型馬らしく、胸前の筋肉や尻回りのボリュームはこの時期の2歳馬としては別格。各部のパーツがしっかりとしており、飛節や繋の角度から、馬体の緩さが解消してくれば、芝の瞬発力勝負にも対応してきそう。今後の成長次第では大化けする可能性も?

 
血統診断
 父Regal Ransomは現役時にUAEダービー(首GII)、スーパーダービー(米GII)を勝ち、半妹にアメリカでGIを3勝、ケンタッキーダービーにも出走したDevil May Careがいる血統。母の父TiznowはBCクラシックを連覇した名馬で、母は未勝利ながら米GII勝ち馬を産んでいる。全体的にはアメリカのダート血統色が強いが、日本の芝とも相性が良いのは歴史が証明済み。

馬券の狙い目→芝の中距離、現状では上がりのかかるレース向き。ダートは最終手段か。

ファルブラヴ牡馬からも活躍馬を! ラハトケレブ

8/29(土) 小倉2R 2歳未勝利 芝2000m
ラハトケレブ 牡 馬体重:464kg
★★★★★ 5点〔1600万クラス〕
騎手:浜中 厩舎:(栗) 牧田
生産:ノーザンF
父ファルブラヴ
母ディアアドマイヤ(サンデーサイレンス)

 夏の小倉開催としては今年から新設された2歳未勝利の芝2000m戦。道中のペースが緩まず流れ、1F13秒を超えるラップがなく、5F目以降は全て12秒2以下というスタミナも要求されるレースに。7頭立てだったが、距離延長で追走が楽になり、直線でもあいたスペースにスッと反応して抜け出した。なかなか見所あるレース内容だったと言える。

馬体診断
 デビューから3戦目、−6キロ、−6キロと推移してきたが、緩さが解消してきて上昇気配。パドックで気合いを表に出さないのは問題なし。ファルブラヴの産駒らしく、前後でコンパクトにまとまりが良く、それでいて少しコロンと見せるくらいの体つき。勝ち上がりは2000mだが、これ以上の距離延長は流石にどうか。1800m前後がベストな印象。

血統診断
 父の産駒を賞金順に並べると上位20頭のうち、牝馬が14頭、セン馬が5頭、牡馬は1頭だけというのは気になる要素。それでも、母父サンデーサイレンスとの組合せは最も成功している組合せで、全勝ち星の約3割がこのパターン。キーンランドCに出走したエポワスもこのパターンにあたる。全姉ワイルドラズベリーはローズS2着&秋華賞4着、母の妹にはオークス2着のベッラレイアがいる。芝の中距離タイプ。

馬券の狙い目→中距離の持続力勝負型。芝1800〜2000m位の500万〜OP特別なら。

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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