530キロの巨体に感じる大化けの可能性 外国産馬ストロングタイタンに★5つ
競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック
大迫力の好馬体 外国産馬ストロングタイタン
ストロングタイタン 牡 馬体重:530kg
★★★★★ 5点〔1600万クラス〕
騎手:浜中 厩舎:(栗) 池江寿
生産: アメリカ
父Regal Ransom
母Titan Queen(Tiznow)
8頭立てとはいえ外枠からのスタートで、道中は無理せず3番手を追走。3角辺りから徐々に気合いをつけていったが、直線に向くと逃げた2着馬をアッサリと捉えてしまった。レースのラスト3Fは11秒8−11秒8−11秒8。コーナーワークなど、まだまだ成長の余地を残しつつも、余力十分の勝ちっぷりは秀逸。小回りよりも広いコースの方が断然良い。
馬体診断
530キロという大型馬らしく、胸前の筋肉や尻回りのボリュームはこの時期の2歳馬としては別格。各部のパーツがしっかりとしており、飛節や繋の角度から、馬体の緩さが解消してくれば、芝の瞬発力勝負にも対応してきそう。今後の成長次第では大化けする可能性も?
血統診断
父Regal Ransomは現役時にUAEダービー(首GII)、スーパーダービー(米GII)を勝ち、半妹にアメリカでGIを3勝、ケンタッキーダービーにも出走したDevil May Careがいる血統。母の父TiznowはBCクラシックを連覇した名馬で、母は未勝利ながら米GII勝ち馬を産んでいる。全体的にはアメリカのダート血統色が強いが、日本の芝とも相性が良いのは歴史が証明済み。
馬券の狙い目→芝の中距離、現状では上がりのかかるレース向き。ダートは最終手段か。
ファルブラヴ牡馬からも活躍馬を! ラハトケレブ
ラハトケレブ 牡 馬体重:464kg
★★★★★ 5点〔1600万クラス〕
騎手:浜中 厩舎:(栗) 牧田
生産:ノーザンF
父ファルブラヴ
母ディアアドマイヤ(サンデーサイレンス)
夏の小倉開催としては今年から新設された2歳未勝利の芝2000m戦。道中のペースが緩まず流れ、1F13秒を超えるラップがなく、5F目以降は全て12秒2以下というスタミナも要求されるレースに。7頭立てだったが、距離延長で追走が楽になり、直線でもあいたスペースにスッと反応して抜け出した。なかなか見所あるレース内容だったと言える。
馬体診断
デビューから3戦目、−6キロ、−6キロと推移してきたが、緩さが解消してきて上昇気配。パドックで気合いを表に出さないのは問題なし。ファルブラヴの産駒らしく、前後でコンパクトにまとまりが良く、それでいて少しコロンと見せるくらいの体つき。勝ち上がりは2000mだが、これ以上の距離延長は流石にどうか。1800m前後がベストな印象。
血統診断
父の産駒を賞金順に並べると上位20頭のうち、牝馬が14頭、セン馬が5頭、牡馬は1頭だけというのは気になる要素。それでも、母父サンデーサイレンスとの組合せは最も成功している組合せで、全勝ち星の約3割がこのパターン。キーンランドCに出走したエポワスもこのパターンにあたる。全姉ワイルドラズベリーはローズS2着&秋華賞4着、母の妹にはオークス2着のベッラレイアがいる。芝の中距離タイプ。
馬券の狙い目→中距離の持続力勝負型。芝1800〜2000m位の500万〜OP特別なら。