デムーロが絶賛「今年乗った牝馬で一番」良血馬サプルマインドに★6つ

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

 今夏は新潟のマイル戦から有望な2歳馬がとにかく目白押し。母がイギリスのGI馬という良血、サプルマインドもその一頭だ。そして前日の未勝利を勝ち上がったビービーバーレルもまた、なかなかの好素材。

英GI馬を母に持つ良血馬 サプルマインド

8/23(日) 新潟5R 2歳新馬 芝1600m外
サプルマインド 牝 馬体重:424kg
★★★★★★ 6点〔OPクラス〕
騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗) 藤原英
生産:社台ファーム
父ディープインパクト
母シリアスアティテュード(Mtoto)

 1000m通過が62秒6、レースの上がりが33秒4で、決して差しが有利とは言い切れないレース展開(3〜5着は4角3番手以内の逃げ先行勢)だったが、上がり3Fを32秒5で差し切ったのだから能力は十分。鞍上が今年乗った牝馬で一番、と絶賛するのも納得の勝ちっぷり。

馬体診断
 420キロ台と小柄な牝馬だが、それほど仕上がり切った馬体という印象もなく、むしろ上積みも見込める。まだ未勝利だが、2000m前後で走っている兄よりもユッタリした造りで距離はマイルよりも長い方が良さそう。繋の長さや柔軟性もバッチリで、中距離でキレ味を生かす競馬が理想。
 
血統診断
 母シリアスアティテュードは2歳時にチェヴァリーパークS(英GI・芝1200m)、4歳時にカナダへ遠征してニアークティックS(加GI・芝1200m)を勝ったスプリンター。しかし、母の父Mtoto(ムトト)はキングジョージやエクリプスS(2回)などを勝ち、全欧古牡馬チャンピオンにも輝いた晩成型のステイヤー血統。父の瞬発力と母系に潜在するスタミナが程良くマッチした印象。

馬券の狙い目→狙いはオークス戦線。2000m級のトライアルなら好勝負になりそう。

逃げの一手で素質が開花 ビービーバーレル

8/22(土) 新潟1R 2歳未勝利 芝1600m外
ビービーバーレル 牝 馬体重:470kg
★★★★★★ 6点〔OPクラス〕
騎手:M.デムーロ 厩舎:(美) 中舘
生産:絵笛牧場
父パイロ
母ファインディンプル(Silver Hawk)

 スタートは普通に出たが、11秒0とペースの上がる2F目でスッとハナへ。その後も軽快に逃げ、3〜4コーナーでは馬場の中ほどを回り、直線でも馬場の良い所へ。残り2Fの地点から10秒2のラップを踏んでの逃げ切り勝ちで、勝ち時計も同日の古馬500万より速く、新潟の2歳戦でも今年最速。前2走とは変わって、メリハリの利いた走りは高く評価できる。

馬体診断
 6月のデビュー時や2戦目と比べて歩様がスムーズになってきたし、トモの肉付きや踏み込みの力強さも増してきた。父の産駒らしくやや筋肉質かつ寸の詰まった馬体の造りで、距離延長はあまり歓迎ではなさそう。マイルまでが現状はベターだろう。

血統診断
 半兄ダブルウェッジ(父マイネルラヴ)は3歳時にアーリントンC1着、シンザン記念2着とマイル戦線で活躍。Silver Hawk(シルヴァーホーク)は母の父としてブラックホーク、ピンクカメオと2頭のマイルGI馬を輩出している。父パイロの距離適性もマイル前後だから、やはり本馬もその辺りが守備範囲。また、父パイロの代表産駒シゲルカガの様にダート替わりで更なる活躍を見せることも。

馬券の狙い目→マイルまでが一応の守備範囲。ダート替わりで更にスピードが生きる可能性も。

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競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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