【ノア】杉浦&原田が9.19大阪前哨戦に勝利=デスペラード&TAKA組がタッグ王座V4

高木裕美

みのると杉浦は激しい殴り合いに

9.19大阪前哨戦を制した杉浦&原田 【横田修平】

 22日のプロレスリング・ノア「Summer Navig 2015」東京・後楽園ホール大会では、1060人を動員した。メインイベントでは、9.19大阪府立体育会館大会のダブル前哨戦として、鈴木みのる、タイチ組vs.杉浦貴、原田大輔組が激突。GHCヘビー級王座を争うみのると杉浦、GHCジュニアヘビー級王座を争うタイチと原田が、30分近くに及ぶ激戦を繰り広げた。

 鈴木軍は序盤から場外戦に引きずり出すと、みのるは客席の上で杉浦に腕ひしぎ逆十字固め。タイチも原田をイスで殴打し、ラフファイトを展開する。これに対しノアは直球勝負で対抗。杉浦は激しいエルボー合戦からの張り手でみのるをグラつかせると、フロントキック、ナックルを打ち合い、両者ダウンに。終盤でも、原田をゴッチ式パイルドライバーでつかまえようとするみのるをジャーマンスープレックスで投げ捨ててみせた。この杉浦のアシストに、原田もタイチのベルト攻撃をかわし、片山ジャーマンスープレックスで完勝。3日前に続き、またしても王者からピンフォールを奪った。

原田&小峠の桃の青春タッグ復活

ジュニアタッグリーグ戦に大阪プロレス時代の桃の青春タッグで挑む原田&小峠 【横田修平】

 2連勝という結果に、原田は「セコンドも反則もあまり使わなかったらあれが現実」と、力の差をアピールし、「必ずベルトを奪い返す」とファンに約束。さらに原田は、かつて大阪プロレスで組んでいた小峠篤志との「桃の青春タッグ」復活を宣言し、シングル&タッグ2冠王へ突き進むと誓った。

TAKA、ロープをつかんでのフォール

レフェリーの死角を突いてロープをつかんだままカバーに入るTAKA 【横田修平】

 セミファイナルでは、GHCジュニアヘビー級タッグ王者のエル・デスペラード、TAKAみちのく組が、拳王、大原はじめ組を下し4度目の防衛に成功。近々開催されるジュニアタッグリーグ戦でも自分たちが優勝し、王座を売却もしくは捨てると予告した。

 挑戦者組に2連勝中の王者組は、大原が痛めている左ヒザを徹底的に攻撃。拳王の竹刀攻撃も封印してしまう。大原もケブラドーラコンヒーロ、ジョン・ウーで反撃に出ると、TAKAをムイビエンで捕獲。拳王は2人まとめてダイビングフットスタンプで串刺しにするなど、ダイナミックな攻撃を見せ、風が確実にノアに吹いてきたと思われたが、大原が横入り式回転エビ固めで丸め込もうとしたところを、TAKAがロープをつかんだまま押し潰し、3カウントが入ってしまった。

Jrタッグリーグが最終章と予告

GHCジュニアタッグ王座をかけたジュニアタッグリーグ戦が「王様ゲーム最終章」と予告するデスペラード&TAKA 【横田修平】

 客席から大ブーイングが起こる中、TAKAは「プロレスはレフェリーが3つ叩いたら終わりなんだよ」と動じず。次期挑戦者の座を狙うジュニア戦士たちを前に、今度のジュニアタッグリーグ戦の優勝チームに挑戦権を与えることを確約すると、「オレたちも出るからな。オレたちが優勝して、終わりだ。王様ゲーム、最終章だ」とニヤリ。「他団体でもどインディーでも、挑戦したい奴らはどんどん来い。オレたちが優勝して、ベルトは売るか、返上するか、捨てる」と、GHCヘビー級及びGHCジュニアヘビー級王座同様、次を「王様ゲーム最終章」にすると予告した。

ヨネ、自らの20周年を祝う勝利

プロレスデビュー20周年を迎えたヨネ 【横田修平】

 モハメド ヨネデビュー20周年記念試合では、ヨネが丸藤正道と組んで、高山善廣、齋藤彰俊組と対戦。試合前には田上明社長と選手会長の杉浦から記念の花束を贈呈されたヨネだが、前半は一方的につかまる情けない展開に、場内からは厳しいゲキも。だが、ヨネは自ら齋藤に20周年を祝うミドルキック20発をお願いし、心が折れそうになりながらもこれを受け切ると、場内からは大歓声。齋藤のスイクルデスをブロックし、ハイキック3連弾からのキン肉バスターで、自らの節目を祝った。

永源から40年まで頑張れの激

20周年ということで、齋藤のキック20発を受け切るヨネ 【横田修平】

 永源遥からは「オレは40年やったから、あと20年頑張れ」と言われたというヨネは、困惑しながらも「かつて、三沢さんとノアに骨を埋めると約束した。コンディションが続く限り、リングに上がり続ける。いつまでも、ヤンチャな男でいたい」と、まだまだ現役続行を宣言。「次は30周年で、60歳になった齋藤さんに30発打ってもらいたい」と意欲を見せた。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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